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2022-06-01

発達障がいのこどもの叱り方とは?正しいしつけのための伝え方①

発達障がいのあるお子さんの叱り方に悩んでいる人は少なくないでしょう。正しく叱ることで、こどもの成長を促し、発達の支援につながります。

「発達障がいを抱えるこどもを叱るのはダメ」といわれることもあります。もちろん叱りすぎはいけませんが、こどもの成長を妨げるような周囲に迷惑をかける行動に対しては、正しい叱り方で伝える必要があります。

発達障がいのこどもには、特性に合わせた適切な叱り方をしなければなりません。そこで、3回にわたって発達障がいのこどもの叱り方についてご説明します。1回目の今回の記事では、発達障がいを抱えるお子さんを叱ってしまうよくあるシーンを見ていきましょう。

発達障がいのあるこどもを叱りたくなるとき

発達障がいのあるこどもたちは、何度教えたり、注意したりしても、親御さんの予想しない行動や失敗を繰り返すことが普通です。

発達障がいの特性で、日常生活のさまざまなルールや決まり事を身につけづらく、生活に支障が出るような場面も少なくありません。

たとえば、自閉症スペクトラム症のこどもたちは、極端な偏食の傾向があります。自分の好きな物だけ食べて、苦手な物は一切受け付けないため、栄養のバランスの取れた食事をしてもらいたい親御さんにとって食事が悩みの種になってしまっていることも。

肉だけが食べられる、野菜は苦手。
食べさせようとすると、怒ったりわめいたりする。
だから、ついつい強く叱ってしまう。

こうしたサイクルをいつも繰り返している発達障がいのあるこどもと親御さんは多いことでしょう。

このほかにも、遊んだおもちゃをそのままにして片付けをしない。
片付けるように叱るとかんしゃくを起こしてどこかに行ってしまう。

学校の宿題や明日の準備をしない。
ずっと遊んでいて、宿題にとりかからないから、ついキツく注意してしまう。

ささいなことで兄弟げんかをする。
自分だけのこだわりのルールがあるので、譲り合わない。

親御さんからすると「なぜこんなに繰り返し説明して教えているのに、できないのだろう」「何度丁寧に話しても理解してもらえないのだろう」といったように、いらだちが積もったり、怒りが収まらなかったりして、ついつい必要以上に叱ってしまっている。

いくらルールを守れない、説明してもできないからといっても、あまりに叱る回数が増えると、親御さんもげんなりしてしまいます。また、こどものメンタル面への影響も考えてしまうでしょう。

親御さんの本音は「うちの子ならできる」

どんな親も、こどもを育てることは初めての体験です。発達障がいを抱えるこどもの育児ともなれば、日常のさまざまなシーンで壁にぶつかったり、気持ちが辛くなったりすることは避けられません。

もし、発達障がいであると診断されていても、「発達障がいを持っているぶん、親の思うようにはいかないんだ」という気持ちに余裕を持つことは難しいといえます。親御さんは、ものごころついてからの自分の体験をベースに子育てをします。

「私がうちの子の頃には、こうだった」
「このくらいの年齢のこどもならこれくらいできるだろう」

そういう常識や先入観があるので、発達障がいのあるお子さんをあるがままに見られるまでに、時間や経験が必要なのも無理はありません。

ついつい叱ってしまう、こどもの気持ちを傷つけてしまうんじゃないかというくらいガミガミ怒ってしまう。

そんな親御さんの気持ちの奥底には、「うちの子ならこれくらいはできるはず」「心や体の成長や将来のためにも、早いうちからルールや生活習慣を身につけさせたい」という期待が詰まっているのかもしれません。

しかし、生まれつき脳の働きに偏りを持つ発達障がいのこどもたちには、お子さん一人ひとりによって異なる発達スピードや成長のしかたがあります。

発達障がいのあるお子さんの生活ペースや成長を焦ってしまってはいないでしょうか。ついつい、「どうしてこれくらいのことができないの!?」「またやったの!?」と感じて、そのままの言葉をお子さんに投げつけてしまってはいないでしょうか。

こどもを否定する言葉や態度は、積もり積もってお子さんのプライドを深く傷つけてしまっています。

まとめ:発達障がいのこどもの叱り方とは?正しいしつけのための伝え方①

適切な叱り方でお子さんをしつけするのは大切なことです。しかし、親の期待や「常識」から、必要以上に叱ったり、怒ったりしてしまうと、成長するペースや生活リズムに特性のある発達障がいのこどもたちは戸惑いや自信をなくす方向へと向かってしまいます。

子育てにおいて、こどもが思い通りにならなくてイライラする、悩んでしまう、といった場面は多く登場します。しかし、とりわけ生まれつき脳の働きに偏りのある発達障がいを抱えるこどもには、過度に叱ることは控えて、お子さんのペースに合わせて育児をしなければなりません。

それでは、発達障がいのこどもの間違った叱り方とはどのようなものなのでしょうか。次回の記事で詳しく見ていきましょう。

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