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2022-07-28

発達障がいのこどもは普通学級に入れるのがベスト!?将来を左右する小学校の進級先選び②

前回の記事では、発達障がいの種類によって、小学校に入学後にさまざまな悩みが生まれることをご紹介しました。授業についていけない、集団生活のルールが守れない、クラスメイトとのコミュニケーションがうまくいかない、など、学年が進級するにつれてこうした困りごとが重なっていきます。

発達障がいと診断されたり、グレーゾーンの可能性が高かったりする場合、小学校の進級先として普通学級に入れるかどうか悩む親御さんも少なくないでしょう。

そこで今回の記事では、発達障がいのあるこどもの進級先として考えられる学級や学校の種類と特徴についてご紹介します。

発達障がいのこどもが進級する学級の種類とは

定型発達のこどもの場合は、そのまま普通学級に入学する以外にイメージがわかないでしょう。しかし、発達障がいのこどもたちは、障がいの種類や症状の程度によって、いくつかの選択肢から進級先を決めていく必要があります。

1.普通学級

通常学級とも呼ばれている、主に定型発達のこどもたちが通学するクラスです。定員は1クラスあたり30名程度で、教壇に先生が立ってこどもたちは一斉授業を受けながら学習をします。小学生のほとんどは普通学級でクラス割りをされて、6年間の小学校生活を過ごします。「普通学級」という言い方もするため、親御さんのなかには発達障がいと診断された、グレーゾーンの疑いがあるといったこどもさんを通わせたいと強い願いを持つ場合も少なくないようです。

2.特別支援学級

普通学級のある小学校のなかで、身体障がいや知的障がい、発達障がいなど、何らかの事情で普通学級での通学が難しいこどもたちのために設置されます。

特別支援学級は地域や小学校によって、クラス数や呼び方、運営方法などは若干異なるものの、少人数制であるのがポイントです。1クラスあたりの定員は10名程度。担任の先生をはじめ副担任も設けて手厚くフォローする学校もあります。

3.特別支援学校

かつて「養護学校」と呼ばれていた、さまざまな障がいを抱える児童が通う学校です。障がい児専門の教育機関で、同じ敷地に小学部、中学部、高等部の校舎があって、義務教育と高校をカバーしている学校が多く見られます。

主に普通学級で構成される小学校とちがって、障がい児しか通学することができません。定員は1クラスあたり2〜3名から10名以下の場合がほとんどで、先生が常に児童と寄り添って授業を進めています。

4.通級指導教室

小学校によって、普通学級に通いながら、同じ小学校内に設置された特別支援を目的とする教室へ定期的に通って学習します。週に1〜2回、通うケースが一般的で、普通学級の放課後に通級指導教室に通います。

このように、以上の4種類が、発達障がいのこどもたちが通う学級や学校です。障がいのレベルと学級や学校の関係は、障がいがない、または軽い順に、通常学級、通級指導教室、特別支援学級、特別支援学校となっています。

「合理的配慮」が義務化された普通学級でも大丈夫?

2016年4月に施行された「障害者差別解消法」は「合理的配慮」が大きなキーワードとなる法律です。

障害者差別解消法は、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的として、平成25年6月に制定されました。

障害者差別解消法リーフレット – 内閣府

一人ひとり、障がいの種類や重さ、個性や性格は異なります。そこで、学校では、個人別で困っていること、悩んでいることにマッチする「合理的配慮」を義務として教育しなければならなくなりました。

そのため、小学校の普通学級のように、これまで定型発達のこどもたちにフォーカスして運営されていた学級でも、障がいのあるこどもたちがうまく学校生活を送れるように、一人ひとりの事情に合わせたきめ細かなフォローが必要となっています。

合理的配慮とは、一つの分野で苦手な問題を抱えているこどもに対して、クラス全体で学習が受けられるようにサポートや環境整備をおこなうことです。具体的には、次のような対応が実際におこなわれています。

・読み書きが苦手な児童には?
タブレットや音声読み上げソフトなど、学習障がいがある場合でも読み書きをサポートするツールを使って学習します。

・指示理解が困難な児童には?
複雑あるいは複数の指示をまとめて理解するのが苦手な児童には、指示を一つずつ細かく分けて伝える、イラストや図、写真などを用いて示す、といった工夫をします。

・一人で移動が困難な児童には?
車イスや杖など足が不自由な児童は、スロープやエレベーター、手すりを設置します。

・疲れやすい、不安感が強い児童には?
すぐに疲れてしまう、集団生活で緊張しやすい、などの児童には、教室以外で保健室や休憩室などゆっくり休めるスペースを設置する、授業時間や休憩時間をその子どもに合わせて調整する、といった工夫が考えられます。

こうした、合理的配慮の義務化はまだ始まったばかりです。そのため、全国一律でどの学校でも万全のサポートができる状態にはまだ至っていません。とくに、義務教育ではその学校ごとの教育方針をはじめ学校の設備状況、自治体や地域の予算、教員の対応レベルなどはさまざまです。

とくに発達障がいやグレーゾーンの疑いのあるこどもたちを、普通学級が中心の小学校でどこまで障害教育の専門知識や技術で受け入れられるかどうかは、学校や教員の個々の能力や経験によって大きく左右されます。したがって、「合理的配慮」が義務化されたからといっても、今すぐ地域の小学校で発達障がいのこどもたちが支障なく学校生活を送れる状況にはなっていない点は知っておきましょう。

まとめ:発達障がいのこどもは普通学級に入れるのがベスト!?将来を左右する小学校の進級先選び②

小学校で発達障がいやグレーゾーンの疑いのあるこどもたちが入学を検討するとき、普通学級のほかに特別支援学級や特別支援学校などが候補に挙がります。できれば普通学級に行かせたいと考える親御さんは少なくないですが、お子さんの障がいの状態や能力、個性や性格などを踏まえたうえで、適切な学級や学校を選ぶ必要があります。

近年、法律によって学校の現場でも普通学級での「合理的配慮」が義務化されました。とはいえ、実際の学校現場では定型発達のこどもたちも発達障がいのこどもたちもまったく同じサポートや対応、設備を受けられるとは限らないのが実情です。

そこで次回の記事では、発達障がいのある、グレーゾーンの疑いがあるなどのこどもたちの小学校の入学や進級で、普通学級を選ぶ場合、どのようなポイントに気をつければいいのか、ご紹介します。

 

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