大阪吹田 脳を育てる運動療育 送迎ありの放課後等デイサービス_こどもプラス大阪
2022-09-06

発達障がいのあるこども同士のママ友関係は難しい?よりよい関係を築くためのポイントとは(1)

年々、増加している発達障がいのあるこどもたち。日本ではまだまだ本格的な統計調査データは少ないものの、ADHDは児童のうち最大1割程度、自閉症スペクトラム障がい(ASD)は100人に1人程度といわれています。また、学習障害(LD)の生徒は2012年の文部科学省の調査によると4.5%でした。

このように、こどもたち全体のおよそ5%から10%程度の割合で、発達障がいの特性を持つことがわかります。

こどもたちの間で発達障がいが増加しているということは、発達障がいのあるこどもを持つママ友も増えているということです。発達障がいのうちASDやADHDの特性が強く現れると、お友だちとトラブルになるケースが多く見られるため、喧嘩がきっかけでママ友の人間関係もギクシャクしてしまうことも珍しくありません。

ママ友を作ったり、良い関係を築いていくことは、こどもたちのためにも親御さん自身のためにも必要なことでしょう。しかし、ママ友の人間関係を気にするあまり、かえってこどもに影響が及ぶようなら、ひとまず立ち止まってみる必要があるかもしれないでしょう。

そこで今回から3回に分けて、発達障がいのあるこどものママ友について考えていきます。相手のこどもは定型発達の場合、お互いに発達障がいのあるこどもを抱えている療育ママ友の場合など、ママ友の人間関係について解説します。

発達障がいの特性でお友だちとのトラブルが起きやすい

発達障がいのうち、ADHDの特性が強く出るこどもの場合、衝動的で順番を待ったり我慢をしたりすることが苦手である、相手の気持ちを読み取るのが難しい、といった傾向があります。そのため、本人に悪き気はなくても、お友だちと過ごしていくなかで、遊びたいおもちゃを突然お友だちから取り上げたり、不満が生まれて手が出たり、周囲とのトラブルを起こしがちです。

お友だちとのトラブルが絶えなくて、ママ友同士で謝っているという親御さんも多いのではないでしょうか。

ADHDの3つの特徴

ADHDには3つの大きな特性があります。忘れ物や集中力が続かない「不注意」、じっとしていられない「多動性」、突然行動してしまう「衝動性」です。とくに不注意や多動性によって、自分のやりたいことがうまくできない場合、お友だちに手をあげるお子さんがいます。

遊びたいおもちゃがあったものの、相手が遊んでいて自分が使えないから、それだけで手を上げてしまうという話は、発達障がいのあるこどもを育てている親御さんのあるあるではないでしょうか。

こどものトラブルでママ友との距離感に影響も

幼稚園や保育園の段階で、まだ発達障がいの傾向がはっきりと出ていなかったり、診断がまだだったりすると、お友だちとのトラブルが起きたとき、ママ友への理解を得られないことも少なくありません。トラブルを起こしたとき、相手のこどものママ友に謝る場合に、家庭のしつけやこどもの性格の問題にされて、ママ友同士の人間関係にもヒビが入ってしまった経験を持つ人はよく見かけます。

もし、発達障がいに理解があったり、日頃はこども同士でとても仲良くしているお友だちであったりしても、何度も急に手を上げてしまうトラブルを起こしてしまうお子さんとは距離を置きたいと考えるのは無理もないことです。

お友だちとのトラブルによって、ママ友同士の距離感も遠ざかってしまいます。すると、他のママ友との出会いが生まれたときも「もしうちのこどもがまたトラブルを起こしてしまったらどうしよう」と思って、ママ友との人間関係を深めづらくなって孤立する親御さんの悩みがこじれてしまうのです。

まとめ:発達障がいのあるこども同士のママ友関係は難しい?よりよい関係を築くためのポイントとは(1)

発達障がいのあるこどもはお友だちとトラブルを起こしがちです。障害の特性によって、我慢ができず、急に手が出ることも珍しくないため、何度も相手の親御さんに謝りに行った経験がある人も多くいます。

こどもどうしのトラブルが続くと、ママ友の人間関係も難しくなってしまい、積極的に人間関係を築こうとする気持ちが薄くなって、どんどんママ友の輪から離れていってしまう心配もあります。

次の記事では、相手のお子さんは定型発達の場合のママ友関係について紹介します。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です