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2022-07-15

発達障がいのこどもは肥満が多い!?心身の健康のために大切なポイントとは

発達障がいのこどものなかには、肥満になっているケースが少なくありません。発達障がいと肥満との関係は、以前から研究が続けられています。知的障がい児の肥満の発症率は同じ年齢のこどもに比べて高いといわれている一方で、発達障がいのこどもの肥満の研究はまだまだ発展途中です。

しかし、発達障がいの特性を考えると、肥満を含めた生活習慣病になりやすい可能性が高まるのは、発達支援の現場はもちろんのこと、親御さんも感じているところではないでしょうか。

そこで今回の記事では、発達障がいのこどもと肥満との関係について考えます。発達障がいを持っていると肥満になりやすいというのは本当でしょうか? 発達障がいの特徴や原因、健康状態と合わせて、こどもの健康に役立つ日常生活のポイントをご紹介します。

発達障がいのこどもは肥満になりやすい?

発達障がいをもつこどもは、定型発達のこどもよりも肥満にないやすいといわれています。実際に本当なのでしょうか。

1970年から約30年の間に、日本の肥満児は2倍から3倍に増加しました。最近は、肥満児の割合がやや抑えられているものの、小学校高学年の10人に1人という割合で肥満傾向または肥満の状態になっています。小児肥満です。

発達障がい児は小児肥満の割合が高い、肥満になりやすい、という指摘は古くからありました。原因として主に次の3つが考えられます。

1.運動不足になりやすい

発達障がいのこどもは、活動量が少なくなるため、身体を動かす機会が乏しいからです。また、筋肉や神経の発達に障がいがあって、運動が苦手なこどもが多いため、自然に運動不足になりやすいといわれています。

2.偏食が多い

発達障がいのうち、自閉症スペクトラム症(ASD)のこどもは、その特性から感覚過敏が多く、食の好みも偏りやすいことがわかっています。

偏食傾向が強いと、食事のバランスが乱れて必要な栄養素が取りづらくなり、肥満につながるのです。

3.治療薬の副作用

発達障がいの治療で道いられるリスパダールやデパケンをはじめ、精神疾患系の治療薬は食欲亢進や体重増加などの副作用が出る場合があります。本格的に服薬治療を始めてから、肥満傾向や肥満になったこどもも少なくないようです。

ただし、発達障がいを抱えているからといって、こどもたちすべてが肥満になりやすいわけではありません。というのも、発達障がいの影響で痩せ型になってしまうこどももいるからです。

運動不足や偏食、治療薬の副作用が痩せる方向に働いてしまったり、多動性や衝動性が強いため、日常的に大量のエネルギー消費をしているせいで痩せてしまう、といったケースもあります。

このように、発達障がいのこどもたちが必ずしも肥満になりやすいという話はある意味正しくて、ある意味間違っているともいえます。

大切なことは、そのこどもの発達障がいの種類や症状、生活習慣などを知って、肥満になりやすいかどうかを把握することです。

発達障がいの種類による肥満傾向

 

発達障がいには、自閉症スペクトラム症(ASD)、注意欠陥多動性障がい(ADHD)、学習障がい(LD)の3つの代表的な種類です。

そこで、それぞれの種類別にどのような肥満傾向があるのかを見ていきましょう。

1.自閉症スペクトラム症(ASD)
国内のデータでは、7歳から18歳の自閉症スペクトラム症のこどもの調査で、25%のこどもたちが肥満傾向にあることがわかりました。また、別の調査で近畿の養護学校の生徒を男女別に調べたところ、高等部男子の約2割、高等部女子の約4割に肥満がありました。

このほか、男子で約12%、女子で約17%というデータ、特別支援学校の商学部から高等部の自閉症児の約16%が肥満だったというデータも見られます。

2.注意欠陥多動性障がい(ADHD)
海外でのADHDと肥満児の調査によると、こどものADHDの約10%、大人の場合は約28%が肥満でした。

日本ではADHDと肥満児との関係を調査した報告がなく、今後の研究が待たれます。

3.学習障がい(LD)
読み書きや計算が極端に苦手な学習障がいの肥満に関するデータも、日本や海外でまだ登場していません。

知的障がいを含めた場合は、肥満になりやすいという報告があります。

発達障がいのこどもが肥満になる原因

なぜ発達障がいのこどもは肥満になるのでしょうか。その原因をいくつかご紹介します。

1.偏食傾向

自閉症スペクトラム症(ASD)の多くのケースで、偏食があります。好き嫌いが多い、同じ物ばかり食べたがるなどが主な特徴です。

感覚障がいのため、口に受け付けない食べ物があるともいわれています。

偏食が続くと栄養のバランスが崩れてしまって、肥満になりやすいと考えられます。

2.運動不足
自閉症スペクトラム症(ASD)のこどもたちは、運動量が少ない場合が少なくありません。身体をうまく扱うスキルが身につきづらいこと、正しい姿勢が維持できないこと、座っている時間が多いことなどが関係しています。

身体を動かすのが苦手なため、どうしても運動へのモチベーションが高くなくて、カロリー消費がうまくいかないため肥満になるのです。

3.薬の副作用
向精神薬の治療がおこなわれることが多い自閉症スペクトラム症(ASD)では、薬の副作用で食欲が異常に現れる場合があります。

ASDはADHDやうつ病を併発することが多く、メンタルヘルスのため処方される精神科の薬には肥満につながる副作用を持つものが多いからです。

4.遺伝
両親が肥満の場合、発達障がい児も肥満になりやすくなります。

5.睡眠時間
不眠や概日リズムのバランスなどによって、不規則な生活リズムが続き、睡眠時間が短い、睡眠の質が低い場合、肥満になりやすいことがわかっています。

発達障がいの肥満の鍵を握る偏食の問題

発達障がいのこどもたちは偏食が多く見られます。発達支援や療育の施設に通っているこどもさんの偏食や拒食、肥満といった健康問題や栄養問題は、現場でよく話が出るところです。

食事は家庭環境や本人の好みの問題など、さまざまな要素が関係するものなので、一つずつ丁寧に解決を目指す必要があります。

肥満傾向や肥満の発達障がいのお子さんのなかには、偏食が強くて食事の悩みがなくならないと相談される親御さんは多くいます。

「お菓子ばかり食べている」
「野菜や果物を食べない」
「同じ食べ物ばかり食べている」
「うまく噛んで飲み込めない」
「家でしか食事ができない」
「年齢とともに食べられるものが少なくなっている」

こうした偏食傾向は肥満に直結しやすく、家庭で少しずつ改善を目指すことが大切です。

まず、なぜ発達障がいのこどもたちは偏食をしやすいのか、その原因を知っておきましょう。

原因1.口腔機能に問題がある

発達障がいのあるこどもたちは、口腔機能の発達が遅れるケースが少なくありません。また、通常は自然に身につける口の動かし方ができないまま大きくなるこどもさんもいます。

こうした口や噛むこと、飲みこむことなどの機能に問題があると、食べる喜びを感じられず、同じ食べ物だけ食べてしまったり、食事自体が細ってしまったりしていきやすいのです。

舌の送り込みが弱い場合、牛乳や乳製品、離乳食のようなものばかりを好みます。また、舌圧が弱いと食べ物をうまくのどへと送り込みができないため、丸呑みをしたり、おかゆと一緒でないとおかずが食べられないことも。

また、舌をうまく動かせないので、口に入れたものをいつまでもずっと入ったまま、うまく噛んだり飲みこんだりができません。

さらに、噛むことはできるこどもでも、すりつぶしが苦手で、やわらかいものばかりを食べてしまいます。ハンバーグや豆腐のような口当たりのソフトな物を好みます。

こうした口腔機能の問題から、自分が食べやすいもの、噛みやすい物ばかりの食事が続いて、さまざまな硬さのものをバランス良く噛んで食べる習慣が身につきません。

原因2.感覚過敏や感覚鈍感がある

感覚が過敏だったり、鈍感な発達障がい児は多く見られます。感覚過敏の場合は、食べ物の食感や匂い、味などに好き嫌いが出やすくなるのです。一方で、感覚が鈍感なこどもでは、それぞれの食物の持ち味をまるごと味わうことが苦手です。食べてもおいしく感じられないため、自然に同じ物ばかりたべてしまいます。

また、視覚的に受け付けない食べ物がある、複数の食べ物を噛んでいてひとつひとつの食材の味や特徴がわからない、記憶できないため、混乱する場合もあるようです。

原因3.栄養の問題

運動不足や筋肉の使い方などから、定型発達のこどもたちより消費エネルギーが少ないので、お腹が空かない、食欲が起きない、すぐに満腹感があるといった問題があります。

また、小食よりはたくさん食べさせる方がよいだろうと、好きな物ばかり偏って食べさせてしまう親御さんも見られます。

また、炭水化物や糖分の多いお菓子を好んで食べると、ハイカロリーで血糖値が上がりやすい関係から、他の物を食べる気がしなくなるのもポイントです。

発達障がいのある肥満児におすすめの方法

発達障がい児で肥満が心配な場合、主に偏食と運動不足の二つからアプローチする方法が考えられます。

それぞれ具体的に見ていきましょう。

1.偏食を改善する方法

ADHDをはじめ発達障がいのこどもたちは偏食傾向が強く出るケースが多く見られます。偏食は好き嫌いとは違って、発達障がいの症状のため食べるものが限られるという点を知っておくことがまず大切です。

栄養のバランスのため、無理に食べさせようとして余計に偏食を助長してしまうケースもあります。こどもたちの偏食傾向に合わせた対策が必要です。

たとえば、固いものが食べられない場合、ミキサーにかける、ふやかして柔らかく仕上げる、といった工夫があります。

一方で、ソフトな口当たりの食べ物が苦手なこどももいます。食べ物を素揚げにして食感を楽しめるようにしてみましょう。また、硬い食べ物と柔らかい食べ物をうまく組み合わせたメニューを考えてみてください。

このほか、その食べ物が食べられるかどうかがわからないというこどもたちもいます。食事で並んでいる料理が「食べ物である」「安心して口に入れられる食品だ」という教育をする必要もあります。イラストを使って食品を教えていく、親が率先して食べるのを見せる、といった方法を実践してみるのをおすすめします。

2.運動不足を改善する方法

運動量が少ないため肥満になっている発達障がいのこどもたちは多くいます。そのため、こどもたちが気軽にチャレンジできる簡単な運動を日頃から取り入れることが大切です。

発達障がいのこどもたちへの発達支援の現場では、運動が苦手だったり、身体を動かすのがうまくできないこともだちでも身体を動かしやすい運動プログラムを開発してきました。

運動プログラムのなかには、音楽に合わせて身体を動かすダンスや座った状態でゆっくり身体を伸ばしていくストレッチなどがよく見られます。

こどもたちが続けやすくなるように、さまざまな身体の部位を使うようなダンスを考えたり、楽しい音楽をいくつも用意したり、難易度の異なるダンスを用意してこどもが飽きない工夫をしていたりしています。

また、ストレッチは身体の不自由なこどもたちも取り組めるように、バランスを取ったり座ったままではなくても椅子に座ってできるような種類も用意されているケースが多いようです。

また、散歩やウォーキング、植物の栽培など、日常生活で無理なく身体を動かす機会を作っている学校や通所施設も少なくありません。運動だけに焦点を絞ってしまうと、義務感が出てしまうため、こどもたちも飽きがきたり、嫌がったりする可能性があるからです。

大切なことは、こどもたちは基本的に身体を動かすのが嫌いというわけではないことです。ほとんどの発達障がいのこどもたちは、うまくリードしてあげたり、運動プログラムを工夫したりすれば、運動の楽しさを知って積極的に参加してくれるこどもたちも増えていきます。

また、運動嫌いになっている理由として、スポーツや競争の勝ち負けで他のこどもたちにコンプレックスを感じているケースも少なくないようです。運動すること自体は楽しいこと、気持ちの良いことだと知ってもらうこと、そして、勝ち負けよりも楽しむことにスポットを置いてもらうことをこどもたちに理解してもらいましょう。

まとめ:発達障がいのこどもは肥満が多い!?心身の健康のために大切なポイントとは

発達障がいのこどもたちで肥満傾向になりやすいという報告も見られます。しかし、発達障がいだからといってみんな肥満しやすいわけではありません。

肥満になる原因は、偏食や運動不足など発達障がいの症状がきっかけで栄養バランスが乱れている、運動量が少ないことが考えられます。

発達障がい児の肥満を解決するには、こどもたち本人はもちろんのこと家族や先生、周囲の大人たちのサポートが欠かせません。とくに偏食や運動不足といった問題は、家庭だけでなく、学校や療育の施設などさまざまなアプローチで解決していく必要があります。

たとえば、発達支援で知られる放課後等デイサービス(放デイ)では、食事の楽しみを一緒にシェアしたり、運動プログラムで楽しく身体を動かしたりしている施設が多くあります。吹田にある放課後等デイサービス・こどもプラス大阪もそのひとつです。とくにこどもプラス大阪では、柳沢運動プログラムを採用していて、こどもたちが楽しく運動できるメニューを取り入れています。

発達障がいのこどもたちの肥満で心配なことがあれば、一度放課後等デイサービスの食事指導や運動プログラムについて調べてみてください。

 

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