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2022-11-18

発達障がいのあるこどものエピソードまとめ|子育ての悩みをどう解決した?③学校の先生との付き合い方

小学校に上がって学校生活がはじまると、保育園や幼稚園の頃とは比べものにならないくらい、こどもの発達障がいの特性と向き合わなくてはならない場面が多くなります。

・学校に発達障がいのことをどのように伝えればいいのだろう
・学校の先生にお願いしておくことは?

発達障がいのあるこどもをお持ちの親御さんは、学校生活がスタートすると学校や担任の先生との付き合い方で困っているケースが多く見られます。

そこでこの記事では、発達障害のあるこどもを持っている親御さんが学校の先生とどのような付き合い方をしているのか、いくつかのエピソードをまとめてみました。

4人の発達障がいのあるこどものエピソード

自閉症スペクトラム障がい(ASD)のAくんのエピソード

小学校に入学する前にASDと診断されていたため、入学前に学校側と何度かやりとりをして、発達障がいの特性について配慮してもらえるようにお願いしました。入学式直前には担任の先生との面談もあったので、入学後はスムーズに学校生活がスタートできたと思っています。

毎日の登下校は付き添いで学校を往復する毎日でした。担任の先生とは簡単な日誌でやりとりをしていて、その日の様子を知らせてもらったり、家庭で起こったことを伝えたりと、うまく情報交換ができる関係性が築けたことが大きかったです。付き添いで学校に行ったときに、担任の先生に直接もっと学校で工夫してもらいたい点を伝えることもできました。

ただ、2学期に入って運動会や遠足などのイベントが重なると、先生やこどもたちも余裕がなくなったみたいで、ASDの特性に対する配慮が少なくなってきました。みんなと同じ集団行動をとりづらいAくんの気持ちに反して進めなければならないシーンも多かったようです。小学校1年生の2学期の終わりにはしだいに不登校気味になっていきました。

不登校の日が増えたため、このまま学校に行けなくならないように特別支援学級や通級のしっかりしている近くの小学校への転校を考えています。

自閉症スペクトラム障がい(ASD)のBさんのエピソード

小学校の5年生になってすぐ、それまでのASDに加えてLDの特性も強くなって来ました。勉強がうまく進まないストレスが心の負担になっていたため、発達障がいの特性やBさんの個性や接するときに心がけてほしいポイントをまとめて担任の先生に手渡しました。「サポートブック」を作成して学校に情報を共有することは、ぜひ試してもらいたい方法です。手渡すタイミングは入学する直前や進級する前年度の3学期の保護者面談など、担任の先生への引き継ぎがおこなわれる前がよいでしょう。

Bさんの場合、サポートブックには得意なことや苦手なことのほか、教室移動の時間や運動会や遠足といった普段と異なるイベントで気持ちがアップダウンしやすい日の注意点などを記入してあります。

サポートブックに限りませんが、学校側や担任の先生には細かいことでも具体的にわかりやすい対処法をまとめて伝えることが大切だと思います。また、自分の子どもを優先して欲しい気持ちはわかりますが、学校としてどこまで対応できるのか、担任の先生がこどもの様子を見ていてもっとちがった対応を考えていないのか、お互いに歩み寄りながら話し合いを持つことも必要だと考えています。

ASDとADHDのCくんのエピソード

小学校4年生のとき、担任の先生から発達障がいの話を聞いて、小児科でASDとADHDの診断を受けました。興奮しやすく、イライラしやすいといった症状が強かったため、病院で出された薬を飲み始めたところ、やる気が低下したり、強い眠気が出ることがあったりと、副作用で授業に支障が出ることもあるようです。そこで、担任の先生には、薬の副作用に関する情報を詳しく伝えて、居眠りをしていても適切に対処してもらえるようにお願いしました。

ただし、授業に集中することは学校生活で大切なことをこどもには話聞かせていて、居眠りが許される理由を理解させています。

また、薬の副作用で生活リズムやメンタル面での変化がある場合は、通院している小児科医の先生に担任から聞いた学校の様子を伝えたり、担任の先生に伝えるアドバイスを伺ったり、学校と病院との間で情報がうまく伝達してよりよいサポートにつながるように心がけています。

まとめ:発達障がいのあるこどものエピソードまとめ|子育ての悩みをどう解決した?③学校の先生との付き合い方

学校の先生に発達障がいの特性を伝えるには、サポートブックを作成してポイントをまとめて理解してもらったり、日常的に担任の先生と連絡を取って情報交換をしたりすることが大切です。

学校での対応でお願いするときは、できるだけ具体的なサポートをわかりやすく伝えましょう。とくに入学時や進級前は学校側や担任の先生にこどもの発達障がいの特性を理解してもらう大切なタイミングです。個人面談を含めて、お子さんの情報がスムーズに学校へ伝わる工夫をしてみてください。

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