発達障がいのこどもの勉強方法を考える③勉強方法の工夫
ここまで2回にわたって、発達障がいと学習障害(LD)との関係や違い、特徴をまとめて来ました。
それでは、学習障害(LD)のあるこどもがうまく勉強になじめるようにするには、どのような方法があるのでしょうか。
学習障害(LD)の障害別に見ていきましょう。
おすすめの勉強の方法
①ディスレクシア(読字障害)
・ひらがなを1文字ずつ確実に読めるようにする
・単語や語句の固まりを少しずつ読めるように練習する
・文章を読む練習は短文から始める
・読むことだけに意識を傾けずに、聞く機会を増やす
・こどもと一緒に音読する
・パソコンやスマートフォンの読み上げ機能を利用する
②ディスグラフィア(書字表出障害)
・書くことよりもすらすら読めるようになるまで音読を練習する
・何度も音読した文章を書く練習の材料にする
・なぞり書きをする
・模写をする
・漢字は書き順を何度も練習する
・漢字の部首を意識した書き方をする
・パソコンやスマートフォンで文章を書いてみる
③ディスカリキュリア(算数障害)
・簡単な計算式を繰り返す解く
・量より質で、問題を絞って何度も計算する
・解き方を丁寧に何度も説明する
勉強するときの工夫
学習障害(LD)では、勉強の方法はもちろん教材や道具を工夫することも大切です。
学習障害(LD)の症状は種類も多く、個人差が幅広いのが特徴です。
したがって、まず、こどもが具体的に何につまずいているのかを把握する必要があります。
1.教え方の工夫
たとえば、数の概念が育ちづらいこどもの場合、計算式を日常生活で身近なものに置き換えてイメージさせると、理解しやすい場合があります。
割合や%を教える場合、ダムの湖をイメージさせて教えたり、料理が好きな子は計量カップや計量スプーンを使ってみると、計算式の把握に結びつく場合があります。
2.勉強道具の工夫
また、読み書きが苦手なこどもには、勉強で使うノートも選びましょう。
細い罫線や小さなマス目よりも、無地や大きめのマス目でできるだけ大きな字を書きやすいページのあるものを選びます。
また、文章が読むのが苦手なこどもは、今読んでいる文章にだけ集中できるように、教材を文章ごとに区切ってプリントしたり、ひとつの文章だけが目立つようなシートを活用したりすると、読みやすくなるでしょう。
また、文字を書くのが苦手なら鉛筆やペンよりタブレットで指を使ったり、パソコンのキーボードで入力するほうが馴染みやすい場合もあります。
勉強が心配なときは放課後等デイサービスも活用しよう
小学校に入ると、途端に勉強が本格化して学習障害(LD)から学校についていけないケースが増えてきます。
発達障害のこどもの場合、基礎的な学習支援が欠かせません。
吹田のこどもプラス大阪のような放課後等デイサービス(放デイ)では、日常生活に必要な社会スキルを身につけながら、勉強のサポートも行っています。
放デイでは、こどもの個性に合わせたきめ細かな学習支援をしているので、学習障害(LD)のこどもの生きづらさを和らげるさまざまなスキルが身につきます。
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