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2022-01-31

発達障がいで謝れないこどもがいるのはなぜ?「ごめんなさい」が言えなくて困ったら②

前回、なぜ謝れないこどもがいるのか、発達障がいの特性を中心にご紹介しました。

発達障がいのうち、自閉症スペクトラム症やアスペルガー症候群は「相手の気持ちがわからない」といった特性が強いため、謝れないこどもが少なくありません。

だからといって、こどもの将来を思って無理矢理謝らせようと叱ってしまうと、謝れない理由がわからないまま状況を悪化させてしまう可能性があります。

そこで2回目の今回は、発達障がいのあるお子さんが素直に謝れるための対応方法をまとめてみました。

まず、こどもが謝れない理由について解説してから、具体的な対処法をご紹介します。

なぜ謝れないのかこどもの事情をキャッチしよう

謝れないこどもに対する具体的な対処法の前に、目の前で謝れない状況のお子さんがいるとイメージしてみましょう。周囲から見ると、どの場面も同じ「謝れない」状況に見えるかもしれませんが、こどもの中ではさまざまな理由を感じています。

謝れない理由①やったことを「悪い」と思っていない

太郎くんは、お友だちの遊んでいるおもちゃで自分も遊びたいと思ったら、断りもしないで黙って取り上げてしまいました。

こども自身は「自分が遊びたいおもちゃだから」という理由だけで起こした行動で、自分が「悪いこと」をしたという認識なくやってしまったようなケースです。

お友だちと遊ぶときのルール、つまり社会性の視点から、やっていいことと悪いことの区別がついているかをまず確かめましょう。

謝れない理由②プライドや恥ずかしさで気まずい

「悪いこと」をしたという認識はあっても、謝ってしまうと自分のプライドが傷つく、負けを認めるようで恥ずかしい、ついやってしまったという後悔やショックを感じる、といった気持ちから、謝れない場合があります。

謝れない理由③やってしまった明確な理由を持っている

Aくんが大好きなおもちゃで遊んでいたら、いきなりBくんがやってきて横取り。

思わずAくんはBくんの体を押し倒してしまいました。

このような場合は、体を押し倒してしまったAくんのほうが悪いものの、きっかけを作ったBくんも問題があります。

そこで、Aくんは自分が謝らなければいけないのに納得がいかずに、先に謝る、お互いに謝ることができなくなってしまうのです。

謝れない理由④自分の方が悪くないとき

CくんとDくんが喧嘩をして先生が止めに入りました。

そのとき、Dくんがいきなり叩いてきたからCくんも叩き返した場合、先生はCくんもDくんも同じように注意して「謝りなさい」といっても、Cくんは「自分は悪くない」と思っているので、謝れないのは当然です。

ここまで主な謝れない理由をいくつか紹介したのは、謝れないこどもにも、本人自身に問題がある場合もあれば周りが状況を正確につかんでいなかったり、相手の方が悪かったり、とさまざまなケースを知った上で対処しなければならないから。

なぜ「悪いこと」をしてしまったのか、本当の気持ちをくみ取る姿勢が大切といえます。

謝れないこどもに接するときの3つのポイント

それでは、謝れないこどもが素直に謝れる気持ちを育てるためには、どのようなポイントが大切なのでしょうか。

ポイント①本人の言い分を聞いて事実確認をする

こどもが「悪いこと」をしたとき、なぜそうしてしまったのか、プロセスをしっかりヒアリングする必要があります。

喧嘩で叩き合いをしていたという目の前の状況は一つですが、相手同士のどちらのほうがきっかけを作ったのか、明らかに悪いのはどちらなのか、また、日頃から2人の間にトラブルがなかったのか。

さまざまな理由を探るため、謝れないこどもの言い分をきちんと聞きましょう。

アスペルガー症候群や自閉症スペクトラム症の傾向があるお子さんの場合、ひとつのことに本人だけのこだわりが強い、神経過敏で常に不安を抱えている、といった特性がよく見られます。

また、日頃から自分が思うようにできない、周囲とうまくコミュニケーションが取れない、といった理由で自己肯定感が低く自信を持てないことも少なくありません。

もし、お友だちは普通の会話のつもりで話しかけた場合でも、ちょっとした言葉をセンシティブに捉えてしまって、悪口を言われた、とか、注意された、と認識して手が出たり、暴言を吐いたりするケースも多いようです。

さらに、発達障がいのあるお子さんの脳は働きに偏りがあることが多いため、なにか刺激を受けたとき咄嗟に衝動的な言動をしてしまいがちなのも、トラブルを起こしやすい原因と考えられます。

そこで、まずなぜ謝れないのか、こどもの言い分を傾聴して、丁寧に聞き取ってあげてください。

自分にはこういう理由があったと親や先生にしっかり伝えることができれば、お子さんは「どうして喧嘩をしたか、わかってくれた」「ちゃんと理由を聞いてくれた」と感じて、落ち着きを取り戻してくれるはずです。

また、保護者や先生の側も、目の前で起こった状況の裏で、こどもがどのように感じていたのか、どんな気持ちを持っているのかを理解した上で、それでも謝ることの大切さを教えやすくなります。

ポイント②何が「悪いこと」なのかを教える

ソーシャルスキルでは、たとえ自分が全面的に悪くなかったり、故意にやったのではなかったりしても、謝らなければならない場合があります。

しかし、こどもにとって、自分は悪いことをしていないのに、なぜ謝るのかわからないケースが大半です。

そこで、日頃から、会話の中だったり、絵本、ロールプレイングなどを利用したりして、「悪いこと」は何か、どういうシーンで謝らなければならないか、繰り返し教えるようにしましょう。

たとえば、自分は急いでいて早く教室を出ようと出入り口にいた友だちを押しのけて出ていった場合、「急いでいたから」という、こども本人にはきちんとした理由がありますが、だからといって誰かの体を押しのけるのは「悪いこと」です。

とくに、アスペルガー症候群や自閉症スペクトラム症の傾向があるお子さんの場合、相手の気持ちを察したり、自分のこととして考えるのが苦手です。

「自分はこう感じているから、相手も同じだろう」というお子さんの感覚を意識しながら、自分のやったことが「悪いこと」であると認識させるようにしましょう。

ポイント③どうやって謝るのか伝えよう

こどもによっては、謝りたい気持ちがあっても謝り方やいつ謝ればいいのかわからないという場合があります。

発達障がいのあるお子さんは自己肯定感の低い場合が多いため、謝りたい気持ちが芽生えたと感じたら、その時点で一度褒めてあげましょう。

その上で、謝るときの言葉や態度を教えます。

おすすめなのは、普段から親御さんが何かお子さんに謝らなければならない状況になったとき、丁寧にこどもに謝っておくことです。

日常生活の中で見本を見せておくと、こどもも謝り方のイメージがつかみやすくなります。

また、こどもが謝り方や謝るタイミングがわからずに躊躇しているときは、保護者が一緒に付き添って相手のお友だちに謝りにいきましょう。

頭を下げて「つい叩いてしまってごめんなさい」と真っ直ぐな気持ちを伝える様子を見せてください。

そして、悪いことをしたらすぐにその場で謝るのがベストであること、もし謝るタイミングがわからなかったら、遅くなっても大丈夫であることも教えましょう。

こうした謝罪のしかたは、親御さんが模範となったり、さまざまツールで何度も繰り返して教えていく必要があります。

素直に謝れるこどもになれば、「謝ること=負けを認める」といった気まずさもなくなって、こどもの自信を育むことにもつながるはずです。

まとめ:発達障がいで謝れないこどもがいるのはなぜ?「ごめんなさい」が言えなくて困ったら②

自閉症スペクトラム症やアスペルガー症候群といった発達障がいの傾向を持つお子さんの中には、「相手の気持ちがわからない」ため「謝れない」場合があります。

そのため、日常生活で「悪いこと」を繰り返し教える努力が大切です。

また、注意する前に謝れない理由を確認すること、どうやって謝ればいいのか、謝り方や謝るタイミングを教えていけば、自然に謝れるこどもへと導くことができるでしょう。

謝り方も一つの社会スキルです。謝れないこどもで悩んでいる場合は、ソーシャルスキルトレーニングを導入する吹田のこどもプラス大阪のような放課後等デイサービス(放デイ)を利用するのもおすすめです。

発達支援の専門スタッフが、日頃の生活を通してさまざまな対人関係のスキルや気持ちの察し方などを指導しています。

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