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2023-05-01

発達障がいのこどもとどんな向き合い方をすればいい?(2)

発達障がいのあるこどもとの向き合い方について、1回目は発達障がいの種類と特徴を紹介しました。

一口に「発達障がい」といっても、代表的な種類として自閉症スペクトラム症(ASD)やADHD(注意欠如・多動症)、学習障がい(LD)があり、それぞれ特性や症状の現れ方が異なります。

そのため、発達障がいのこどもは、生活スキルや社会性を身につけるのが困難なため、日常生活でさまざまな困りごとや悩みに直面し、生きづらさを感じやすい傾向が顕著です。

では、発達障がいがあると、こどもや親はどのような困りごとがあるのでしょうか?

2回目の記事では、発達障がいの種類によって日常生活で困難になったり、親が育児で悩みやすいポイントについて紹介します。

発達障がいのこどもの困りごと

発達障がいのこどもの中には、日常生活でさまざまな困りごとを抱え、生きづらさを感じているケースが多く見られます。

自閉症スペクトラム症(ASD)やADHD(注意欠如・多動症)、学習障がい(LD)など、発達障がいの種類によって困りごとのタイプは多少異なりますが、一般的に以下のような特徴を持っています。

 

幼少期(6歳未満)のこどもの困りごと

まず、幼少期の困りごとと向き合い方について見ていきましょう。

・言葉の発達が送れている
・癇癪やパニックをよく起こす
・気持ちの切り替えが苦手
・落ち着きがなくじっとしていられない
・お友だちとのトラブルが多い
・運動や手先を使う作業が苦手

とくに、2番目の「癇癪やパニックをよく起こす」という点は、保育園や幼稚園に通う場合はもちろんのこと、家庭での育児で親の悩み事になるため、重要なポイントです。

では、ひとつずつ紹介します。

・言葉の発達が遅れている
発達障がいのうち、自閉症スペクトラム症(ASD)で言葉の遅れが出やすい特徴があります。言葉数が少ない、語彙が増えないなど、保育園や幼稚園で集団生活をする中で、園から言葉の遅れを指摘されることも少なくありません。

言葉の遅れは、まず豊富な言語体験が不足している可能性を考えてこどもと向き合う必要があります。親子のコミュニケーションをもっと増やしたり、一緒に遊ぶ時間でこどもが興味のあるものを利用したりなど、遊びの体験と言葉を結びつける工夫が大切です。

・癇癪やパニックをよく起こす
買い物や遊びなどで自分の思い通りにならないと、癇癪を起こして泣き叫ぶ、パニック状態で物に当たったりします。なぜイライラや怒りが出たのか尋ねても、言葉でのやりとりが難しいため、放っておくしか手がないこともしばしばです。

発達障がいの有無にかかわらず、幼少期には癇癪やパニックは成長過程で現れる自然な現象です。ただし、小学校以上の集団生活をイメージしながら、感情の整理の仕方やコントロールの方法を学んでいけるように、親御さんがサポートする必要があります。

・気持ちの切り替えが苦手
外出しなければいけないのに、ずっと遊びたがって出かけようとしない、といった話はよく耳にします。家庭だけでなく保育園や幼稚園でも次の行動へ移る気持ちの切り替えが苦手で大人がどうリードしていけばいいか悩むポイントです。

急にこれまでの流れが変わることが苦手なので、別の行動に移る前に声掛けや文字、イラストなど複数の方法を使い、この後の行動をイメージさせるようにしましょう。また、今やっていることの終了時間を前もって伝えて、次の行動に映るための気持ちの準備ができる時間を与えます。その際は、「あと5分したら外出するよ」「ゲームを1回したら、ごはんよ」など具体的に予告しておくことが大切です。

・落ち着きがなくじっとしていられない
家族と一緒に居て静かにしていないといけない場面や、園で歌や体操などをみんなでしている最中に、他のことをやろうとしたり、集中するのが苦手です。

発達障がいのこどもの多くは、多かれ少なかれ感覚過敏があるため、周りの音や様子が気になって、集中できない場合があります。家庭では、部屋を整理整頓して、ひとつの活動をするときは他の物が目に入らないようにしたり、テレビや物音がこどもに聞こえないように工夫したりなど、こどもが集中しやすい環境を整えてあげましょう。

・お友だちとのトラブルが多い
お友だちと遊んでいて、おもちゃの取り合いになり叩いたり突き飛ばしたりすることも。急に暴力をふるうので、相手のお友だちも理由がわからず、人間関係が壊れてしまいます。

・運動や手先を使う作業が苦手
かけっこやダンス、体操といった運動面で他のこどもたちについていけない、絵や粘度、工作といった手先を使う作業が不得意で、最後までやり遂げられない、といった困りごとが起きます。

体を動かしたり手先の器用さは、少しずつ練習しながら訓練していくことが大切です。時間はかかっても、運動や作業の目標を細かく刻んで、一つひとつ着実に達成できるように課題を設定しましょう。

まとめ:発達障がいのこどもとどんな向き合い方をすればいい?(2)

発達障がいがあるこどもは、日常生活でさまざまな困りごとを抱えやすくなります。小学校入学以前の幼少期のうちから家庭や保育所・幼稚園でみんなと異なる行動を取ったり、日常生活動作が身につきづらかったりするため、お友だちとトラブルになる場合や親御さんが子育てに悩んでしまう場合が多く見られます。

幼少期の場合、こどもの様子をよく観察しながら、状況に合わせたサポートをしてあげましょう。

次の3回目の記事では、小学生以上のこどもの困りごとと向き合い方について紹介します。

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