大阪吹田 脳を育てる運動療育 送迎ありの放課後等デイサービス_こどもプラス大阪
2023-03-08

発達障がいのこどもがYouTubeやゲームをやめられない理由と親の対処法〈その2〉

YouTubeを見始めるとなかなかやめられないといったこどもの悩みをもつ方は多くいらっしゃいます。

大人でもついつい見続けてしまうYouTubeやゲームとどのように付き合えばいいのでしょうか。

2回目のこの記事では、発達障がいのこどもが上手にYouTubeと付き合うための親の対応についてまとめて解説します。

YouTubeとの付き合い方

  1. YouTubeは依存性が強いものという意識を持つ
  2. こどもと一緒にルールを作ってみんなで守る
  3. 気持ちの切り替えができたらしっかり褒める

とくに2番目のこどもと一緒にルールを作ってみんなで守る点は、YouTubeと親子で付き合うためにとても重要なポイントです。

以下、ひとつずつ解説します。

YouTubeは依存性が強いものという意識を持つ

まず、発達障がいの有無にかかわらず、YouTubeやゲームは一度始めるとやめられなくなるものだと認識しておきましょう。

動画やゲームは強い中毒性を持っています。そのため、こどもから大人まで見続けるように作られているものです。

YouTubeには時間管理や気持ちのコントロールがしづらくなるといったリスクを踏まえた上で、どのように付き合うべきかを考えていきましょう。

こどもと一緒にルールを作ってみんなで守る

YouTubeやゲームに関する家庭でのルールを作りましょう。その場合、こどもと一緒にルールを考えて、守ろうと促す姿勢が大切です。

まず、YouTubeの時間の前に、どのくらい見るのか、時間を決めておきます。今日はどんな動画を見るか、こどもに質問してもいいでしょう。

大切なことは、こども自身が「今から15分間YouTubeを見る」とルールを決めて、守らせることです。

さらに、YouTubeの時間が終わったら、次にする行動を決めておきます。「宿題をやる」「ご飯を食べる」など、楽しい時間の後に控えている行動をイラストや写真などで部屋に貼っておくのも効果的です。

気持ちの切り替えができたらしっかり褒める

一緒に決めたルールが守れたときは、こどもをしっかりと褒めてあげましょう。自分で選んだルールを繰り返して守る体験が積み重なると、こどもは気持ちの切り替えや感情のコントロールに対して自信を持つようになるからです。

また、こどもの成長に合わせて、本人が自分でルールを守る工夫をすることもおすすめします。自分でアラームを掛けて鳴ったらYouTubeをやめるなど、自分が作った約束を守る機会づくりをサポートしていくことも親の対応のひとつといえます。

しっかりと褒めてもらったこどもは、親が見守ってくれている、自分がルールを守っていると理解してくれているといった安心を感じます。

YouTubeの時間のルールを守ることで、こどもの自信を育むきっかけにしていきましょう。

自分でYouTubeの動画を作るのもおすすめ

YouTuberがこどもたちに人気の職業になるほど、今やYouTubeやゲームはこどもの生活になくてはならないツールです。

ただYouTubeを見るだけでなく、自分でYouTubeを作る側になれないか、親がサポートするのもおすすめです。

YouTubeの動画作りは、さまざまなスキルや経験を育みます。みんなが興味を持ってもらえる動画のネタ選びや、カメラ撮影のテクニック、撮影や音声などに対する知識や感覚など、伸ばせる知識やスキルは計り知れません。

とくに言葉の表現が苦手なこどもさんなら、映像やイラスト、音を中心にしたYouTube動画作りを通して、自分の気持ちや思いを伝えるコミュニケーションツールにもなります。

そして、自分の作るYouTubeをきっかけにして、新たな興味関心を発見したり、お友だちづくりに役立ったり、こどもの自信を育むことができるでしょう。

最初からこだわったYouTubeを作ろうとする必要はありません。日常のちょっとしたシーンを親子で撮影してみる、といった簡単なところから動画づくりを始めれば、YouTubeとの違った付き合い方が見えてくるはずです。

まとめ:発達障がいのこどもがYouTubeやゲームをやめられない理由と親の対処法〈その2〉

2回にわたって、発達障がいのこどもがYouTubeがやめられない理由について考えてきました。また、親子でYouTubeとどのように付き合えばいいのか、具体的な方法について紹介しました。

依存性があるYouTubeですが、気軽に楽しめる娯楽として親子で一緒にルールを決めていけば、こどもとのコミュニケーションや気持ちの切り替えを学ぶきっかけにもなります。また、実際にこども自身でYouTubeの動画づくりにチャレンジしてみると、ただYouTubeを見続けるだけでは得られなかったさまざまな体験につながるでしょう。

現代のこどもたちにとって、YouTubeは欠かせないものとなっているだけに、親子で適切な付き合い方を考えながら楽しんでいってください。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です