発達障がいのこどもの口の悪さとソーシャルスキルトレーニング その2
発達障がいを持つこどもたちが「口が悪い」言葉を使うのは、対人関係や社会的スキルにおける困難さが大きな原因です。
そのため、社会性を身につける目的で行われるソーシャルスキルトレーニング(SST)を受けると、さまざまなメリットがあります。
そこで2回目のこの記事では、ソーシャルスキルトレーニング(SST)の特徴とメリットについて説明します。
ソーシャルスキルトレーニングを提供している放課後等デイサービス(放デイ)についても触れていますので、ぜひご一読ください。
ソーシャルスキルトレーニングの特徴
ソーシャルスキルトレーニングは、発達障がいのこどもたちが社会的スキルや対人関係を向上させるために行われるプログラムです。
まず、以下で、ソーシャルスキルトレーニングの特徴について説明します。
1.明確な目標設定
ソーシャルスキルトレーニングは、具体的な目標を設定して行われます。
例えば、TPOに合わせた挨拶の仕方や会話の始め方、相手の意見を尊重する姿勢など、具体的な社会的スキルや行動を学ぶことが大きな目標です。明確な目標設定により、こどもたちは何を学ぶべきかを理解しやすくなります。
2.構造化された学習プログラム
ソーシャルスキルトレーニングは、構造化された学習プログラムである点が特徴です。
一連のステップや段階的なアプローチを経て、こどもたちは社会技能を段階的に習得していきます。プログラムは具体的な学習活動や演習、ロールプレイなどを通じてスムーズかつ実践的に学べるように工夫されています。
3.グループワークやロールプレイ
ソーシャルスキルトレーニングでは、グループワークやロールプレイを使った訓練を盛んに行います。
こどもたちは参加しているこどものメンバーと協力し、実際の社会的なシナリオを模倣することでスキルを練習します。他の人との関わりやコミュニケーションを通じて、実践的な経験を積むことができます。
4.フィードバックと強化
ソーシャルスキルトレーニングでは、こどもたちにフィードバックと強化を行います。
指導するスタッフは、こどもたちの行動やコミュニケーションに対して具体的なフィードバックを提供し、適切な行動が行われた場合には「強化」や「報酬」を与えます。これにより、こどもたちは自分の進歩を認識し、ポジティブな学習体験を得ることができます。
ソーシャルスキルトレーニングにおけるフィードバックと強化は、個々のスキル習得と社会的な振る舞いの改善を促すための重要な手法です。
フィードバックは、個人の行動やコミュニケーションの結果に対する情報や評価を提供することです。フィードバックは具体的かつ具体的な形で行われるべきであり、適切なタイミングで提供されることが重要です。
ポジティブなフィードバックは、望ましいスキルや振る舞いを強化し、個人の自己効力感や自己評価を高める助けとなります。ネガティブなフィードバックは、改善のための指示やアドバイスとして提供され、非適切な行動の修正や改善を促す役割を果たします。
強化は、特定の行動やスキルを増強するための手法です。ポジティブな強化は、望ましい行動やスキルが示された場合に報酬や称賛を与えることで、その行動を増加させる効果を持ちます。
報酬は個人にとって意味のあるものであり、個人の興味や動機に合わせて選択されるべきです。ポジティブな強化は、個人の自己価値感やモチベーションを高め、より望ましい行動やスキルの獲得につながります。
ソーシャルスキルトレーニングのメリット
ここからは、発達障がいのこどもたちがソーシャルスキルトレーニングを受けるメリットについて詳しく見ていきましょう。
1.コミュニケーションスキルの向上
ソーシャルスキルトレーニングは、発達障がいのこどもたちのコミュニケーションスキルを向上を目指します。
こどもたちは、自身の感情や思いをうまく表現し、他者と有意義なコミュニケーションを取るための方法を学びます。具体的なコミュニケーションスキルやツールを教えることで、発達障がいのこどもたちは特性を乗り越えて周囲の人たちとスムーズなやりとりができるようになります。
2.対人関係の構築・維持
発達障がいのこどもたちは、社会生活での人間関係において困難さを抱えています。
そこで、ソーシャルスキルトレーニングを受けると、コミュニケーションを促進し、人間関係を築くためのスキルを磨くことができます。
共感や思いやりの気持ち、相手の視点を理解する能力などを育むことで、対人関係を改善し、友情を深め協力し合える関係を築くことができるようになるのです。
3.自己肯定感の向上
発達障がいのこどもたちの自己肯定感の向上をもたらすことも、ソーシャルスキルトレーニングの大きなメリットです。
日常生活でこどもたちは適切なコミュニケーションや行動をとることができるという自信を持てるようになる結果、対人関係に関する自信がつきます。自己肯定感の向上は、こどもの学習意欲や自己成長にもプラスの影響を与えます。
4.ストレスの軽減
発達障がいのこどもたちは、障がいの特性により生活環境や人間関係によるストレスを感じやすい傾向にあります。
しかし、ソーシャルスキルトレーニングを学ぶと、こども自身でストレスをコントロールし、軽減する方法を身につけられるため生きづらさを和らげることができます。
適切なコミュニケーションや人間関係のスキルを身につけると、自分の置かれたさまざまな状況に対してより自信を持ち、ストレスを軽減するスキルを身につけられるのです。
5.学校や社会での適応力の向上
ソーシャルスキルトレーニングは、発達障がいのこどもたちが学校や社会でより良い適応をするのに効果を発揮します。
TPOにふさわしいコミュニケーションや行動パターンを身につけることで、本格的な集団生活となる小学校以降の環境に入ってもスムーズに馴染むことができるでしょう。
また、他社との人間関係を構築し、協力し合える力を学ぶことで、学校や社会で成功体験を積み重ね、自信がつく機会が増えます。
ソーシャルスキルトレーニングを放課後等デイサービスで受ける意義
ここまで見て来たように、ソーシャルスキルトレーニングは、発達障がいのこどもたちに対して対人マナーや社会的なスキルを身につけさせる上で非常に重要です。
コミュニケーションスキルの向上、対人関係の改善、自己肯定感の向上、ストレスの軽減、学校や社会での適応力の向上など、多くのメリットがあります。
社会性を身につけるため、日常的に適切なサポートとトレーニングを受け続けることで、こどもの成長と発達を促進し、より豊かな社会生活を築く手助けとなるでしょう。
ソーシャルスキルトレーニングは、児童発達支援や放課後等デイサービスといった発達支援施設で受けることができます。
特に、放課後等デイサービスは、小学生から高校生までの発達障がいのこどもたちが日常的に通ってソーシャルスキルトレーニングや運動療育などを受ける発達支援施設のひとつです。
放課後等デイサービス(放デイ)では、発達障がいを持つお子さまのためのソーシャルスキルトレーニングプログラムを提供しています。特に「口が悪い」と感じるお子さまにとって、コミュニケーションスキルを身につけることはとても重要だからです。
発達支援に精通した専門のスタッフが中心となって、こどもたちがコミュニケーションスキルや適切な行動パターンを学ぶサポートを行っています。
ソーシャルスキルトレーニングのプログラムでは、明確な目標設定や構造化された学習プラン、実践的な演習やロールプレイなどを通じて、お子さまの話し方や言葉遣いに関する日常生活の困りごとを解決するために取り組んでいます。
例えば、吹田の放デイ「こどもプラス大阪」でも、こうしたソーシャルスキルトレーニング(SST)を提供しています。
こどもたちは、放課後や休暇中の時間を使って施設に通いながら、適切なコミュニケーションスキルを習得し、対人関係の改善や自己表現を向上する手段を学びます。
また、共感や思いやりの気持ちを育むことができるため、他者との関わりや協力関係の構築を促すこともできます。ストレス軽減や自己管理のスキルも同時に学ぶ大切な機会となっています。
まとめ:発達障がいのこどもの口の悪さとソーシャルスキルトレーニング その2
発達障がいのこどもが「口が悪い」と感じることは、親御さんにとっても悩みの一つかもしれません。
解決方法のひとつは、放課後等デイサービスなどの提供するソーシャルスキルトレーニング(SST)を受けさせることです。
私たち「こどもプラス大阪」では、お子さまが成長し、より豊かな社会生活を送るための手助けをしています。
ソーシャルスキルトレーニングを通じて、お子さまの口の利き方や対人マナーを改善し、自己表現や対人関係のスキルを向上させることができます。
こどもの「口が悪い」という特徴で困っている方は、ぜひ一度、放課後等デイサービス「こどもプラス大阪」にお問い合わせください。スタッフ一同、お子さまの成長をサポートし、より素晴らしい未来を築くお手伝いをさせていただきます。
お問い合わせやご相談は、いつでもお気軽にお電話またはメールにてお待ちしております。
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