こどもの成長が遅いと感じたら・・・発達障害・知的障害・成長障害①
子供の成長には個性があります。
生まれてからぐんぐん身長が伸びるこどももいれば、体重が増えていくこども、成長のスピードも身長・体重どちらも早かったり、ゆっくりだったり、さまざまです。
こどもが小さいときほど、こどもの成長のスピードが気になりやすいものです。
まわりの子比べてしまって、
・発育が遅いのではないか?
・身長が伸びない気がする
・寝返りを打たないけど大丈夫かな?
・なかなか歩かない・・・・・・
こうした心配を抱えて過ごしている親御さんは少なくありません。
ここ数年、日常生活でSNSが浸透したため、子育て中、ずっと他のこどもの写真や動画、成長のスピードを目の当たりにします。
すると、ますます比べてしまいがちです。
そこで今回は、こどもの成長について3回に分けて考えていきます。
身長や体重といった基本的な発育だけでなく、言葉や遊びの遅れ、発達障害と成長障害のちがいについて一緒に見ていきましょう。
一番大切なのは成長曲線のチェック
こどもの成長が遅いと感じたら、まず、成長曲線を確認しましょう。
身体発育曲線とも呼ばれていて母子手帳に必ず載っているグラフです。
身長と体重を縦軸とし、月齢を横軸にして、生まれたときから健診のときの身長・体重を書き込んでいきます。
身体発育曲線には、グレーの帯が2本あって、それぞれ身長と体重の目安です。
94%の月齢や年齢ごとのこどもが帯の中に入ります。
この成長曲線を記入していくことは、こどもが標準的なスピードで身長・体重が増えていっているかを客観的に確認するために大切です。
見た目や感覚で「他のこどもに比べて背が伸びるのが遅い」「体重が増えない」と思っていても、身体発育曲線の中に含まれるこどもが大半だからです。
また、身体発育曲線のグラフには、首すわりや寝返り、ひとりすわりやはいはい、つかまり立ちの目安も確認できます。
生まれたときの身長や体重も大事
身長や体重を他のこどもと比べたくなるのは、親御さんにとってナチュラルな気持ちでしょう。
ただ、たとえば体重面でいえば、3,000gで生まれたこどもと4,000gを超えていたこどもでは、スタート時点で大きな差がついています。
とくに体重2,500g未満の低出生体重児であれば、1歳を迎えるあたりまでは身体発育曲線の帯と比べて他のこどもより体重の増加がゆっくりなケースが多くなります。
身長や体重といった数値だけにこだわるのではなく、生まれたときのサイズはどうだったか、身長と体重のバランスはいいのかよくないのか。
こどもの成長をさまざまな角度から見ていくことが大切です。
まとめ
こどもの成長は個性が大きく、同じ日に生まれても体重や身長の変化はこどもによってさまざまです。
こどもの成長で不安を感じたら、まずは母子手帳の成長曲線を参考にわがこのサイズと比べてみましょう。
次回は、母子手帳の大切さや成長障害・発達障害の特徴についてご紹介します。
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