発達障がいのこどもと送迎|親御さんの負担を軽くするために③
前回は、親御さんの働き方にも大きく影響する、送迎の問題について取り上げました。
施設や自治体によって対応がまちまちなだけに、自宅と、保育所や放課後等デイサービス、特別支援学校との間の送迎の有る無しは、保護者の就労継続にも重要なカギを握っていることがわかりました。
では、発達支援の現場では、どのように送迎対応をおこなっているのでしょうか。
ここでは放課後等デイサービス(放デイ)の送迎を取り上げていきます。
放課後等デイサービスとは?
発達障がいなどを抱える小学生以上の就学児が利用する放課後等デイサービス。
「放デイ」とも呼ばれています。
発達に特性があり、発達支援の必要なこどもたちを放課後や長期休暇に預かって学習のサポートをしたり、運動やレクリエーションをしたりして、帰宅までの時間を有意義に過ごす福祉サービスです。
放課後等デイサービスを利用できるのは、
・6歳から18歳までの就学児童であること
・療育手帳や障害手帳、精神障害者保健福祉手帳などを持っていること
・発達障がいに関する医師の診断書があること
という条件を満たしたこどもたちです。
就学年齢になった発達障がいのこどもたちは「小1の壁」と呼ばれる問題が立ちはだかります。
それまで発達の特性があまり問題にならなかったこどもでも、小学校に入学して本格的な学習や集団生活がはじまると、学校や友だちにうまくなじめなかったり、勉強がついていけなかったりする可能性が高くなってしまいます。
そこで、放課後等デイサービスでは、学校から自宅に帰るまでの放課後の時間を使って、ひとりひとりに合った発達支援を目指しています。
コミュニケーション力や社会性を身につける、運動や学習をサポートするといったところが主な目的です。
放課後等デイサービスの送迎は事業所による
放課後等デイサービスを利用するには、放課後に小学校や中学校など通学している学校から放デイのある場所まで移動する必要があります。
送迎の有る無しは、放課後等デイサービスの事業所によって異なります。
もし、送迎をしていない場合は、親御さんが一度放課後に学校まで行って、こどもを放デイまで送迎しなければなりません。
放デイが終わった後も、自宅まで一緒に帰宅するため、親御さんに負担がかかります。
そのため、仕事や家事などで送迎のある放課後等デイサービスを探すケースが大半です。
送迎できる場所は3つ
放課後等デイサービスの送迎車が送迎できるのは、次の3つの場所です。
①児童が通学している学校
②自宅
③集合場所
①と②は、送迎をしている放デイなら、原則として対応しています。
放課後に車やマイクロバスなど、放デイの送迎車が学校で待機しています。
こどもたちはその車両で放課後等デイサービスまで移動。
放デイが終われば、事業所の送迎車で自宅まで送迎してもらえます。
ただし、③は学校や自宅以外の場所を前もって決めておかなければならないため、どの放課後等デイサービスでも対応しているわけではありません。
責任者と打ち合わせの上、送迎場所の安全性やルートなどを考慮して対応できるかどうかが決まるのがポイントです。
送迎場所は利用スタート時の相談が大切
基本的に放課後等デイサービスの送迎は、学校や自宅と事業所の間のみ。
事業所は、自治体に送迎加算と呼ばれる送迎料金を請求しているため、ルールに沿った対応が必要となります。
したがって、契約して利用が始まる前に、施設の担当者と送迎場所の調整をしておく必要があります。
とくに、曜日によって送迎場所が異なる場合は気をつけましょう。
平日は学校から放デイへの送迎のこどもでも、休日は自宅からといったケースもありますので、しっかりと放デイと打ち合わせることが大切です。
まとめ:発達障がいのこどもと送迎|親御さんの負担を軽くするために
発達障がいを抱えるこどもの送迎は毎日のことなので、親御さんにとって非常に大切な問題です。
学校や病院、放課後等デイサービスなど、日常的に送り迎えが必要なので、できるだけ送迎を任せられるサービスを利用しましょう。
なお、放課後等デイサービスの送迎は親御さんが就労しているかどうかに関係なく利用できます。
学校から自宅までの放課後の時間を発達支援を受けながら過ごす機会を作れば、こどもにとっても親御さんにとってもプラスになるでしょう。
吹田市内に3ヶ所あるこどもプラス大阪でも、送迎対応しています。
放課後の時間を運動遊びや学習サポートを受けながら安心して過ごせる放課後等デイサービス。
学校から自宅までの送迎の点からも、ぜひ気軽にお問い合わせください。
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