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2022-03-31

発達障がいのこどもはネグレクトを受けやすい?児童虐待のこどもへの影響と対処法①

発達障がいのこどもへの虐待が与える悪影響は計り知れません。虐待というと親や周囲の大人が殴る、蹴るなどの暴力のイメージが強いかもしれませんが、放任や無視など育児放棄も少なくなく、深刻な問題を引き起こしています。

育児放棄はネグレクトとも呼ばれています。保護者がこどもにきちんと世話をせず、食事や健康、教育などに無関心で放任している状態のことです。

ネグレクトは発達障がいを抱えるこどもにさまざまな悪影響を与えて、発達や心身に暗い影を落とす場合があります。

そこで今回は2回に分けて、ネグレクト(育児放棄)についてご紹介します。親や大人の家族などから受けるネグレクトとはどのようなものなのでしょうか。また、ネグレクトを受けているこどもへの影響や対処法などについて、まとめてご紹介します。

こどもに対するネグレクトは保護者による育児放棄

もともとネグレクトは、こどもに対する虐待だけに限らない言葉です。乳幼児や児童はもちろんのこと、高齢者や障がい者などに対して、保護や世話、養育や介護など日常生活に必要なサポートを怠って、放任することを指します。

テレビのニュースなどでは、こどもに対する虐待のうち、育児放棄をネグレクトとして紹介される場合が多く、世の中に広まりました。

4種類ある児童虐待

こどもに対する虐待を児童虐待と呼ぶこともあります。親(保護者や養育者のほか、こどもに関わる大人)が、こどもに対して暴力や放任、無視などの不適切な扱いをする行為です。虐待を受けたこどもは、心や体が傷ついてしまい、健全な成長や発達に悪影響が現れる可能性があります。

虐待を受けたこどもの心は深く傷ついています。トラウマになって成長後も、幼少期に受けた虐待が原因で精神的な問題に苦しむケースが少なくありません。児童虐待によって、最悪生命の危険にさらされる心配だってあります。

児童虐待には、次の4つのタイプに分かれます。

・身体的虐待
・心理的虐待
・性的虐待
・ネグレクト(育児放棄)

それぞれ一つずつ説明していきます。

1.身体的虐待

こどものからだにキズやあざ、打ち身、骨折などケガをさせる暴力をふるう行為です。たとえば、次のような虐待があります。

・殴る・蹴る
・首を絞める
・投げ落とす
・熱湯をかける
・溺れさせる
・寒い季節に戸外に出して家の中に入れない
・押し入れなどに押し込む
・食事を与えない
・布団蒸しにする
・逆さ吊りにする
・異物を飲ませる
・わざと病気にさせる

2.心理的虐待

こどもに精神的に圧迫する言動をして、心に深い傷を与える行為です。次のようなケースがあります。

・言葉による威嚇や強迫
・無視し続ける
・こどもを拒否する態度を続ける
・こどもが嫌がる言葉を浴びせ続ける
・こどものプライドを傷つける言葉を繰り返し言う
・他の兄弟姉妹と扱いを大きく差を付けて差別する
・こどもの目の前で妻や夫、ほかのきょうだいなどに暴力を加える

3.性的虐待

こどもにわいせつな行為をしたり、させたりする行為です。性に関わる次のような虐待ケースがあります。

・こどもに性的行為を迫る
・性的な暴力を加える
・性的な暴力を強要する
・わざと性器を見せる
・性交を見るように強要する
・児童ポルノの対象としてこどもを撮影する

4.ネグレクト

こどもの心や体の発達を妨げるような保護者としての保護や世話などを怠る行為を刺します。具体的には、次のような育児放棄をするケースが見られます。

・家から外に出さない
・ずっと暗い部屋に閉じ込める
・学校などに登校させない
・病気やケガをしても病院に連れて行かない
・こどもを家に残して頻繁に外出する
・乳幼児を車内に放置する
・こどもと気持ちの交流をしない
・食事を与えない
・不潔な服や居室で生活させる
・こどもを置き去りにする
・保護者以外の同居の家族や大人が虐待をしても、見て見ぬ振りをする

このように、児童虐待のうち、身体的虐待や心理的虐待、性的虐待はこどもに対してダイレクトに有害な行為をするものです。一方で、ネグレクトはこどもに対して著しく消極的になって、親がすべき義務を果たさず、こどものことを放置、放任してしまう行為を指します。

なお、親がこどもに無関心であるネグレクトには、その理由によって次の2タイプに大きく分けられます。

①積極的ネグレクト
生活環境や経済面でとくに問題がないのに保護者としての世話や監護を放棄する。

②消極的ネグレクト
経済的に貧窮している、親としてどのようにこどもに対処すればいいか分からない、といった理由で適切な保護や世話ができない。

児童虐待のうちネグレクトは約4分の1

厚生労働省発表の「平成27年度児童相談所での児童虐待相談対応件数」によると、年間の児童虐待相談対応件数10万3,260件のうち、ネグレクトは2万4,438件。児童虐待全体の23.7%を占めています。

ただし、この数字はあくまで児童相談所に相談があった数字のため、実際のネグレクトの数はもっと多いと予想できます。

また、2017年に障がい児入所施設に対する調査では、入所前に児童虐待を受けていたこどもは約3割。施設で暮らすきっかけがネグレクトなど児童虐待であるケースは少なくありません。とくに、発達障がいをはじめ障がい児は健常児に比べて虐待を受けるリスクが高いといわれています。

生まれつき自閉症スペクトラム症やADHD(注意欠陥・多動性障がい)などの発達障がいや知的障がいなどの特性を持っていたことが原因で親のネグレクトを受けてしまい、それが症状の拍車をかけるといった負のスパイラルに陥るこどもも珍しくないのです。

ネグレクトと親子問題

ネグレクトをはじめこどもの虐待で注目しなければならないことに、こどもの問題だけでなく親の問題があります。また、親と子の問題から児童虐待に発展する可能性も指摘されています。

発達障がいが遺伝によって親子で受け継がれるわけではないといわれています。しかし、体格や能力、性格や気質などは血縁である以上、多かれ少なかれ似通うものです。

また、生まれてからこどもは、家庭環境で親の絶対的な影響を受けながら成長します。そのため、こども時代に虐待を受けて育った親は、じぶんのこどもをネグレクトしやすくなる可能性はゼロではありません。大人として強い立場になれば、弱い立場のこどもに攻撃的になる場合もあります。

このように、ネグレクトは絶対的な親の存在と弱者であるこどもと親子関係はもちろんのこと、こども自身の障がいの有無や特性だけでなく、親自身の育ちや性質の問題も大きく関わっています。

まとめ:発達障がいのこどもはネグレクトを受けやすい?児童虐待のこどもへの影響と対処法①

今回の記事では、こどもの虐待のうち、ネグレクトとは何か、児童虐待の種類や特徴、親子問題についてご紹介しました。

親がこどもを適切に保護・世話をせずに育児放棄している状態がネグレクトです。児童虐待には4つのタイプのがありますが、親から身体的、心理的に直接的な害を与える種類と異なり、ネグレクトは本来親がすべき養育を怠っていることに大きな特徴があります。発達障がいなどを持つ障がい児はネグレクトを受けやすいというデータもあるため、社会として取り組まなければならない問題です。

そこで後半の次回の記事では、具体的にネグレクトを受けているこどもの特徴を掘り下げた上で、なぜネグレクトが起きるのか、周囲がネグレクトに気づくためのポイントについてまとめてご紹介します。

 

 

 

 

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