発達障がいのこどもと「遊び」の大切さ④
こどもの遊びは年齢や環境によって、少しずつ変化していきます。
発達障がいを持つこどもは、体を動かしたり、外からの刺激を感じたりするさまざまな感覚に独特の偏りが見られます。
そのため、こうした偏りはこどもたち1人ひとりの個性や特性である一方で、感覚面や運動面で日常生活でつまづくきっかけにもつながるのが問題です。
したがって、遊びや運動が苦手なこどもが多く、心や頭、体の発育に影響を及ぼすケースが少なくありません。
発達障がいのこどもと遊びについて考える最終回は、発達障がいのこどもの特性と遊び方についてご紹介します。
発達障がいのこどもの感覚面や運動面の特徴
発達障がいのこどもによく見られる特徴に、
・運動が苦手
・手先が不器用
・集中力が続かない
・我慢できない
・こだわりが多い
といったものがあります。
こうした独特の感覚の偏りが強いと、こども同士の遊びもしづらくなって、遊びそのものが嫌いになることも。
こどもは遊びを通して心や体を養うため、遊びが苦手なままでは日常生活を送る上で大切な基本的な感覚や身体機能も十分に発達できないまま大人になってしまいます。
とくに、発達障がいのこどもで、コミュニケーションが苦手な子が多いのも、遊びを通して身体感覚や頭の使い方、感情の表現などがうまくできないからといえます。
からだを使った遊びは、こどもの気持ちを育むのにも大きく関わっています。
発達支援で絶大な評価を誇る柳沢運動プログラム
それでは、こどもの成長のため、どのような遊びが良いのでしょうか。
発達障がいのこどもの特徴を考えると、単に定型発達のこどもと同じような遊びをしても、うまくできなかったり、続けられなかったりと、デメリットがあります。
そこで、運動と遊びをうまくミックスしていて発達障がいのこどももなじみやすい遊び方を工夫することが大切です。
そのひとつが、「運動遊び」と呼ばれる方法で、柳沢運動プログラムはその代表的なものです。
柳沢運動プログラムの効果
脳を育てる目的で開発された柳沢運動プログラムは、発達支援の現場で広く活用されている運動遊びの体系です。
運動遊びは、こどもの落ち着きと集中力を養って、やる気と自信を育みます。
さらに、自主的な行動を促す効果が期待できます。
柳沢運動プログラムを通して、こどもたちは自然に心と頭、体を養って、気持ちも育むことができるのです。
運動遊びの種類
具体的な運動遊びには、「その場かけっこ」や「カンガルーのおつかい」「マリオネットジャンプ」など、こどもたちになじむのある動物や遊具など身の回りのアイテムをイメージした遊び方が中心です。
発達障がいのこどもは楽しみながら、体を動かしたり、頭を使ったりして、さまざまな五感や身体機能を刺激します。
さらに、気持ちをコントロールしたり、集中したりするときに働く前頭葉の活性化にもつながります。
まとめ
柳沢運動プログラムは、発達障がいのこどもたちが通う放課後等デイサービスでも取り入れている施設が増えています。
遊びや運動に対して苦手意識の強い発達障がいのこどもに合った運動遊びを活用することで、友だちとうまくコミュニケーションが取れるようになったり、落ち着いて集中力が出てきたり、といった効果を実感している親御さんや保育者の声をよく耳にします。
ひとり遊びから集団遊びへと発達段階に合わせて変化するこどもの遊び。
それぞれの遊びにこどもの感覚や身体機能を育む大切な要素を持っています。
ただ、発達障がいのこどもに対しては、柳沢運動プログラムの運動遊びのように、遊び方にも工夫が必要です。
吹田のこどもプラス大阪では、遊びの効果を踏まえた上で、発達障がいのこどもにマッチする運動遊びを通した発達支援を続けています。
運動療育は発達障がいのこどもの成長に欠かせません。
「運動が苦手で困っている」
「気持ちや集中力を育みたい」
そんな悩みを持っているときは、ぜひ一度運動遊びに力を入れているこどもプラス大阪にご相談ください。
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