発達障害のお子さまは不登校になりやすいといわれるわけ
不登校の児童生徒数のピークは2011年度で、全国およそ14万人もいました。
ここ10年で減少傾向にありますが、少なくとも5万人程度は不登校の子どもたちがいるといわれています。
発達障害のお子さまは、その特性から不登校になるケースが少なくありません。
学習障害(LD)や注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム症(アスペルガー症候群、ASD)といった学校の集団教育になじみにくい子どもたちは、学校に行き渋ったり、不登校のまま、社会とどんどん距離が離れていきがちです。
お子さまが「学校に行きたくない」と言い出したら、もしかすると背後に発達障害が隠れている可能性もあります。
今回は、どのような特徴を持ったお子さまが不登校になりやすいのか、見ていきましょう。
なぜ発達障害があると不登校を引き起こすのか
発達障害はお子さま一人ひとりの特性で、障害ではないといわれます。
コミュニケーションが苦手、こだわりが強いなど、発達障害の症状はさまざまですが、だからといってすぐに不登校と結びつくわけではありません。
問題は、集団で動いていく学校生活は、クラスメイトとの協調性が乏しいと仲間に入れなかったり、こだわりが強すぎて周囲から浮いてしまい、イジメの対象になったりしやすいからです。
学習が遅れてしまうと、自信を失っていくため、ますます学校にいきづらくなってしまうのです。
このように、集団生活になじめなくて不登校になっていくというのが、発達障害のお子さまの陥りやすい構図といえます。
不登校になりやすい発達障害はADHDと自閉症スペクトラム症
発達障害のうち、注意欠如・多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム症は、とくに不登校の児童生徒が生まれやすいといわれています。
注意欠如・多動性障害(ADHD)の特徴
・不注意が目立つ
大事な宿題や仕事でも期限や納期が守れない
計画的に物事を進められない
忘れ物やうっかりミスが多い
・多動性がある
じっと座っているのが苦手
いつもからだを動かしてしまう
・衝動性がある
思ったことをそのまましゃべる
思い通りにならないとすぐにイライラする
ADHDの特徴が学校生活で強く出ると、勉強に支障がでるのはもちろんのこと、みんなと一緒に授業を聞けない、友だちとのコミュニケーションがギスギスしてしまって溶け込みづらくなってしまいます。
自閉症スペクトラム症(ASD)の特徴
相手と視線を合わせられない
表情やリアクションが乏しい
想定外のことが起きるとパニックになる
物事の手順やルールにこだわりが強い
感覚が過敏/鈍感
手先が不器用だ
目の前のことが気になってひとつのことを完成させられない
急に過去を思い出して感情的になる
こうした症状があると、クラスメイトとのコミュニケーションが取りづらくなるほか、みんなで協力して学習を進めたり、ルールを守って生活を送ったりすることができなくなります。
吹田の放デイ・こどもプラス大阪は不登校のお子さまをサポートします
発達障害と診断されてから、不登校の大きな原因に気づくケースも少なくありません。
子どもたちが学校に通う大きな目的は、家を一歩出て、家庭とは違った世界とかかわりながら自分の居場所をつくることです。
社会性を身につけて自立した日常生活を送るためには、集中力や判断力を養ったり、コミュニケーション力を高めたりすることが大切となります。
大阪の吹田や茨木、高槻周辺のお子さまを預かる放課後等デイサービスのこどもプラス大阪では、ソーシャルスキルトレーニングや運動遊びを通じて、不登校のお子さまに必要な社会性を身につけるサポートをしています。
家とちがった環境に通いつづけるきっかけづくりに、放課後等デイサービスは役立つことでしょう。
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