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2021-08-06

発達障害は遺伝する?発達支援に取り組む吹田の放デイ・こどもプラス大阪

発達障害は遺伝する場合があるといわれています。

ただ、発達障害をもつ親から生まれても子どもが発症しないこともあるため、すべて遺伝が関係しているというわけではありません。

近年、発達障害の遺伝子研究が進んできましたが、まだまだ遺伝的要因だけで発症するかどうか詳しいことはわかっていないのが実情です。

今回は、発達障害と遺伝がどのくらい関係するか、最新の発達障害の遺伝子研究はどうなっているか、などまとめてご紹介します。

発達障害と遺伝の関係は特定されていない

発達障害は親から子どもに受け継がれたり、兄弟姉妹で発症する家庭もあるため、よく「遺伝する病気だ」といわれます。

しかし、ADHDや自閉症スペクトラム障害(ASD)など発達障害の確かな原因はまだわかっていません。

発達障害と脳機能障害

2005年4月に施行された発達障害支援法は、発達障害について、

自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの

発達障害者支援法(平成十六年十二月十日法律第百六十七号):文部科学省

と定義しています。

このように、発達障害は脳機能障害が引き起こす病気です。

ただし、脳の働きに機能障害が起こるのは遺伝によって生まれつき脳に問題があると考えられるものの、生まれてから成長していくなかで環境的な要因も大きいといわれています。

かつて自閉症は親の育て方に大きな原因があると考えられていた時代もありました。

現在では生まれつきの脳の構造や機能障害の影響が大きいとされています。

遺伝する確率は7割

たとえば、ADHDの場合、親から子どもに遺伝する確率は約7割といわれています。

発達障害をもたない定型発達の親と比べて最大で10倍もの高い確率です。

しかし、「この遺伝子が発達障害に直接関係している」と明らかにした研究はまだありません。

ADHDの場合、脳の神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンなどの受容体やトランスポーターの遺伝子が関係しているのではないかと考えられています。

遺伝以外の環境的要因とは

発達障害は遺伝的要因のほか、環境的な要因も大きいといわれています。

環境的要因とは、子どもの出産時の様子や持病の有無、生まれてから成長していく中で家庭環境や親の育て方、ネタグレトや虐待、家計状況など、さまざまです。

未熟児や母体内感染症のある子どもや経済状況で十分な栄養や医療が与えられない子どもは、遺伝的要因の影響が強く出やすいと考えられます。

たとえば、自閉症スペクトラム障害の場合、妊娠中や出産時の状況で発症する確率が高くなるのではないかと指摘されています。

具体的には妊娠初期の喫煙や妊娠中の農薬、栄養のアンバランス、高齢出産、早期出産や低体重出生などです。

とはいっても、環境的要因がADHDや自閉症スペクトラム障害など発達障害とどの程度かかわりがあるのかは、現段階でははっきりした結論は出ていません。

発達障害と遺伝の最新研究

2021年7月6日、神戸大額と理化学研究所の研究グループが、発達障害の新規遺伝子を同定したと発表しました。

神戸大学大学院医学研究科の内匠 透教授らによると、染色体の異常をもつ自閉症モデルのマウスにおいて、原因遺伝子を明らかにしたという内容です。

これまで、自閉症の遺伝的要因の研究で、自閉症患者の母方の染色体の遺伝子が共通していることが重要だとわかっていました。一方で、父方の染色体の遺伝子はどの程度関係しているか、明らかでありませんでした。

新しい自閉症治療への扉がひらいた

自閉症と同じ状態にしたモデルマウスで遺伝子の研究を進めたところ、自閉症独特の行動異常の原因の遺伝子を特定しました。

今回自閉症と関連する遺伝子が明らかになったことで、遺伝子の働きを詳しく解明されていくと発達障害が発症するメカニズムや新しい治療法の道が開けると期待されています。

遺伝子研究をとおして遺伝的要因の解明が進み、将来的にADHDや自閉症スペクトラム障害といった発達障害の遺伝子治療や画期的な医薬品が登場する日が来るかもしれません。

環境的要因を整えること

しかし、発達障害は遺伝が関係しているケースもありますが、それがすべてではありません。

「遺伝で子どもが発達障害になった」と悩むご家族は少なくありません。

ですが、お子さま本人が悩んでいること、困っていることやつまづいていることをひとつずつ解決していく姿勢が大切です。

そこで、環境的要因を整えて本人の特性を生かした生活スタイルやソーシャルを身につける場のひとつが、放課後等デイサービスです。

お子さまやご家族を支える放課後等デイサービス・こどもプラス大阪

吹田の放課後等デイサービス・こどもプラス大阪では、お子さまの生活環境や療育環境を少しでもよりよいものにできるように、放課後等デイサービスの運営を通してお子さまの発達支援に力を入れています。

家庭や学校で困っていることを、放課後等デイサービスのソーシャルスキルトレーニングや運動療育で成果が見えたお子さまはたくさんいらっしゃいます。

どこまで発達障害をもつお子さまと遺伝が関係しているかははっきりしていません。

ADHDや自閉症スペクトラム障害と診断された、放課後等デイサービスでの療育をできるだけ早く取り入れることで、お子さまやご家族のライフスタイルにプラスになるでしょう。

 

 

 

 

 

 

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