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2023-01-18

発達障がいのこどもの特徴は?子供の年齢による症状の特徴を知ろう〈その2〉

前回の1回目で、発達障がいのポイントを簡単にまとめて紹介しました。生まれつき脳機能に偏りがある状態で、今のところ医学的にはっきりとした原因はわかっていないのが発達障がいです。

2回目の今回は、主に3つのタイプがある発達障がいの種類とそれぞれの特徴や困りごとについて解説します。

発達障がいのこどもは適切なサポートが必要

発達障がいは、脳の働きの発達が同じ年齢にこどもたちに比べて偏っている、または遅れている状態です。

こどもが発達障がいを持っているかどうかは、外見だけではわかりません。コミュニケーションや対人関係のスキルでつまづきやすい発達障がいのこどもにとって、本人はまったく悪気はなくても「わがまま」と思われたり、「扱いづらい」と煙たがられたりすることが多く見られます。

以前は親のしつけの問題と考えられていましたが、現在は発達障がいは生まれつきの特性が原因と言われています。

脳機能の発達の偏りを根本的に治すことは困難です。しかし、親御さんや先生、周囲の大人たちが発達障がいの特性を理解して、適切な環境を用意したり、症状に合わせたケアをしていくことで、生きづらい日常生活を改善することは可能です。

発達障がいの特徴と困りごと

自閉スペクトラム症(ASD)、ADHD(注意欠陥多動性障がい)、学習障がい(LD)といった発達障がいを抱えるこどもたたいは、日常生活で生きづらさを感じながら暮らしています。どんなシーンで生活に支障をきたすのか、確認しておきましょう。

自閉スペクトラム症(ASD)

コミュニケーションスキルや対人関係のスキルが伸びづらいASDのこどもは、言葉の発達の遅れや社会性が乏しいほか、興味関心に偏りがある、同じことを繰り返したがる、といった特徴を持っています。

例えば、自閉スペクトラム症のこどもは、コミュニケーションに障がいが起きやすいことが特徴です。自分のことばかり話したり、相手の気持ちを察するのが苦手だったりするため、お友だちとの関係をうまく築くことができません。

また、急な予定変更や初めての場所は大変苦手です。不安や緊張が大きくなって、パニックになったり、動けなくなったりしてしまいます。他のこどもたちは問題なく突然の変化や新しい環境になじんでいても、周囲の大人たちのどんなサポートも受け付けないほどASDのこども自身は混乱してしまうのです。

一方で、自分の興味のある分野には大人顔負けの知識を持っていたり、同じ遊びをずっとやりたがる、一度訪れて安心感を覚えている場所では驚くような集中力を示したりすることがよくあります。

このように、コミュニケーションスキルや言葉の発達の遅れ、初めての環境が苦手なため、学校生活に馴染めず悩んでいるこどもさんが少なくありません。

ADHD(注意欠陥多動性障がい)

ADHDのこどもの特徴は次の3つのキーワードで表現されます。

  • 不注意:集中できない
  • 多動性:じっとしていられない
  • 衝動性:突発的に行動してしまう

こうした特徴が日常生活に強く出ると、宿題や提出物、予定の期限を忘れたり、忘れ物多くなったりします。また、授業中もそわそわして動き回ったり、突然教室から出て行ってしまうこともあります。

発達障がいが原因なので、周囲がただ注意を繰り返しただけでは改善しないケースが大半です。

一方で、相手が必要なことが手に取るようにわかることが多く、困っているお友だちをさっと手助けしたり、やさしい言葉を掛けてあげたりすることもよく見られます。

学習障がい(LD)

読んだり書いたり、計算したり、ある分野の学力が伸びづらい発達障がいで、知的発達に遅れはないことがほとんどです。

例えば、授業の内容をしっかりノートに残そうと思っても、書くことに集中力を使いすぎて先生の話がわからなくなります。せっかくノートを見返しても、授業の中身が一体何だったのか頭の中で組み立てができなくなることもしばしばです。

まとめ:発達障がいのこどもの特徴は?子供の年齢による症状の特徴を知ろう〈その2〉

発達障がいの種類による特徴と困りごとについてまとめて紹介しました。

発達障がいといっても、自閉スペクトラム症やADHD、学習障がいなどタイプによって日常生活でつまづきやすいポイントは異なります。そのため、周囲の大人たちが発達障がいに早く気づいて、家庭や学校で社会性を身につけながら成長ができる発達支援をしていくことが大切です。

そこで次の3回目の記事では、発達障がいに気づくポイントや、気づいたときの対処法について解説します。

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