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2023-01-27

発達障がいのこどもの子育ての悩みとは?子育てがラクになるアドバイス〈その2〉

発達障がいのこどもの子育ては次々と悩みごとが押し寄せます。

「いくら叱っても言うことを聞いてくれない」

「片付けや宿題が苦手でどうやって教えればいいんだろう」

自閉スペクトラム症(ASD)やADHD(注意欠陥多動性障がい)など、発達障がいの種類によって悩みごとの傾向も異なるため、こどもの特性や個性に合わせた対応が必要です。

そこで2回目のこの記事では、発達障がいの子育てでよくある親の悩みごとをピックアップしながら、アドバイスを解説していきます。

親の躾と発達障がいの悩みごとは関係がない

まず、発達障がいのこどもの悩みごとは、親が一般的な躾を頑張っても解決が難しいということです。

発達障がいの詳しい原因は解明されていませんが、脳機能の働きに偏りがあることは事実です。そのため、いくら子育てに問題がなくても、コミュニケーションスキルや社会性が伸びづらい、じっとしていられず落ち着きがない、といった特性を親がコントロールすることは難しいと言えます。

ただし、そのままでは学校生活や社会に出たとき、こども自身がさまざまな困難に直面して生きづらさが増すばかりではいけません。そこで、発達支援のサポートを受けながら、適切な育児や教育をして症状の改善と自立を目指した環境を整えていくことがポイントです。

シーン別アドバイス|親の対応ポイント

ここからは、発達障がいの種類別でよくあるシーンをピックアップしながら親が取るべき方法をアドバイスしていきます。

自閉スペクトラム症(ASD)

よくあるシーン1.言葉で注意しても言うことを聞かない

自閉スペクトラム症のこどもたちは、言葉の発達の遅れが目立つため、言葉による指示を理解するのが苦手です。とくにあいまいな指示ほど理解しづらいため、指示を細かく分けて具体的に伝える必要があります。

例えば、登校時間なのにまだ服を着替えていないこどもに「早く服を着替えて!」と注意しても、「早く」とはどのくらいのスピードなのか、何から何に着替えるのか、ピンとこないことがあります。

そこで、「時計が8時になるまでにパジャマから制服に着替えて」とか「まずパジャマを脱ごう」と伝えていくなど、こどもの様子を確認しながら順序立てて指示を出すようにしてみましょう。

言葉による指示の受け取りが難しいこどもには、イラストや写真を使ったカードで指示を出すのも効果的です。

よくあるシーン2.相手の気持ちやその場の空気が読めない

他人の表情や言葉のニュアンス、身振り手振りから気持ちを読み取るのが苦手な傾向があります。

私たちは対人関係で言葉だけのやりとりをしているわけではありません。例えば、もし相手が「OK」と言っていても表情が曇っていたら、嫌々やってくれていることだってあるでしょう。ASDのこどもは、そうした言葉の裏側に隠された意味をキャッチして行動することが困難な場合が多く見られます。

日頃から、言葉だけの指示に頼らず、学校生活や公共の場でのルールやマナーを具体的に教えておくことが大切です。そのためにも、表情やしぐさだけに頼るのではなく、こどもが他人の気持ちを読み間違えたり、その場の空気にそぐわない行動をしたりしたときは、なぜしてはいけないのかを具体的に伝えるようにしましょう。

よくあるシーン3.感覚過敏でパニックになる

感覚過敏の特性が強いこどもは、外出先の繁華街や駅、商業施設などで大きな音や光など強い刺激を感じると、周囲が想像する以上に刺激を感じてびっくりしたり、不安に感じたりすることがよくあります。

家で過ごすときも、テレビや電話、家電などから急に大きな音がするとパニックになることも多いようです。

そこで、自宅ではこどもがゆったりと過ごせるように、音や光を抑えた静かな環境づくりを心がけてください。

外出するときは、イヤーマフや耳せん、フードなど強い音や光の刺激を直接浴びないようなツールを活用するのもおすすめです。

ADHD(注意欠陥多動性障がい)

よくあるシーン1.忘れ物が多い

学校の宿題や明日の教材の用意をするときは、親がサポートしながらちゃんと準備ができているか確認しておきましょう。

また、片付けが苦手なこどもが多いので、どこに何を片付けたのか、日頃から一緒に整理整頓をして上手に片付けておくことも大切です。

よくあるシーン2.授業中にじっとしていられない

ADHDの中で多動性や衝動性が強くでるこどもは、授業中にイスにじっと座っていることが難しいので、教室を歩き回ったり、廊下に出ていったりしがちです。

ADHDの診断を受けたり、グレーゾーンかもしれないときは、先生や学校に相談して授業中の突発的な行動に理解を示してサポートが受けられるようにお願いしておきましょう。

さらに、小学校高学年になるとコミュニケーションスキルの低さで友人関係にトラブルが起きやすくなります。思ったことをそのまま言葉にして相手を傷つけたり、感情的になって手が出たりすることもあるので、社会性を身につけるソーシャルスキルトレーニングを受けることもおすすめです。

ソーシャルスキルトレーニングやペアレントトレーニングを試してみよう

発達障がいの症状の困りごとを改善する方法には、集団生活のルールを身につけて社会性を養うソーシャルスキルトレーニングがあります。

また、親の接し方を学ぶ方法としてはペアレントトレーニングと呼ばれるものが代表的です。発達障がいのこどもの接し方や子育てについて学ぶ内容になっていて、主に家庭でのよりよい環境づくりに役立ちます。

ソーシャルスキルトレーニングやペアレントトレーニングは、地域の放課後等デイサービスなどで実施しています。もしこどもの接し方で悩んだり、親子でコミュニケーションや社会性について学びたいと思ったときは、お近くの放課後等デイサービスに問い合わせてみると良いでしょう。

まとめ:発達障がいのこどもの子育ての悩みとは?子育てがラクになるアドバイス〈その2〉

発達障がいのこどもの子育ては、悩みによって適切な接し方を工夫することが大切です。

日常生活でよくあるシーンをイメージしながら、いざ困りごとが起こったときにどういった対応をすればいいのか、普段から学ぶようにしましょう。

とくにソーシャルスキルトレーニングやペアレントトレーニングといった放課後等デイサービスなどで学ぶことができるトレーニングは子育ての悩みを解決へと導く手がかりになります。

こうした発達支援のサポートは、吹田や高槻、茨木周辺であれば放課後等デイサービス「こどもプラス大阪」で相談を受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

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