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2023-02-06

こどもの発達障がいが気になるときの相談先は?〈その1〉

最近は「発達障がい」という言葉が広く知られるようになりました。そのため、子育てをしている親御さんの中にはこどもの成長で気になることがあると発達障がいを心配する方が増えています。

発達障がいの特性には、言葉の発達の遅れ、ひとり遊びばかりする、表情が乏しい、こだわりが強い、といったものがあります。

こどもの成長は個人差が大きいため、同じ年齢のお友だちと比べてしまうのも親心といえるでしょう。

そこで今回は2回に分けて、こどもが発達障がいかもしれないと感じたとき、どこに相談すれば良いのかについて解説します。

発達障がいかもしれないと感じるサイン

発達障がいには、主に次の3種類があります。

  • 自閉スペクトラム症(ASD)
  • ADHD(注意欠陥多動性障がい)
  • 学習障がい(LD)

それぞれ種類によって症状や特性が異なります。また、2つ以上の発達障がいを抱えている場合やグレーゾーンのケースも増えているので注意が必要です。

以下で、子育て中に発達障がいのサインかもしれない特徴を種類別に紹介します。

自閉スペクトラム症(ASD)

1歳あたりから症状のサインが目立ち始めます。

  • 視線が合わない
  • 指さしをしない
  • 親や家族、他のこどもや動物に関心がない

保育園や幼稚園になると、

  • ひとり遊びが多い
  • 集団行動が苦手
  • 人との距離感や遊び方にマイルールがある

といった対人関係でのサインが色濃くなっていきます。

また、言葉の発達の遅れが出やすいのもASDの特徴です。発語が遅かったり、意味のある言葉や表現が出づらかったりするので、コミュニケーションが取りづらいことが増えます。親やお友だちがしている遊びは興味がない一方で、本人が好きなことはとことん熱中して驚くほどの集中力を見せることもしばしばです。

さらに、急な予定変更や初めての場所など、新しい環境への対応力が低いため、こどもによってはパニックになることもあります。

ADHD(注意欠陥多動性障がい)

本格的な集団生活がスタートする小学校入学以後にサインが目立つようになります。

ADHDは、次の3つの要素の組み合わせで症状が現れます。

  • 不注意:注意力がない
  • 多動性:じっとしていられない
  • 衝動性:急に行動してしまう

そのため、小学校に入って静かに授業に集中する、集団のルールを守る、といった場面が増えてくると、ADHDの症状がはっきりと現れます。

  • じっと座ることができない
  • 手足をもじもじ動かしてしまう
  • 席を立って歩き回る
  • 急に教室の外へ出て行ってしまう
  • 授業中など黙っていなけれいけないときに私語をする
  • 自分の好きな話題だけしゃべり続ける
  • ケアレスミスが多い
  • 忘れ物が多い
  • 勉強や作業に集中できない
  • 話しかけても反応が薄い
  • 物事を順序立てて取り組めない
  • ひとつのことを完成できない
  • 片付けや掃除が苦手
  • すぐに集中力が切れてしまう

こうしたサインを発している場合は、先生や学校から発達障がいの可能性を指摘されることも少なくありません。

学習障がい(LD)

読む・書く・計算するといった基礎学力の一部が困難な状態を言います。知的発達に問題はないことがポイントです。

本格的な学習が始まると小学校中学年に入ると、授業についていけない、成績が悪くなる、といったサインがはっきりしてきます。

発達障がいのサインに気づく2つの大切なタイミング

こどもの成長過程で、発達障がいかもしれないと感じる大切なタイミングがあります。それは、乳幼児健診と小学校入学の2つです。

発達障がいは早期発見と早期支援が大切です。できるだけ早くこどものサインを見つけて、適切なサポートにつなげることで、こどもの生きづらさが改善できます。

乳幼児健診

自閉スペクトラム症(ASD)の場合、乳児の頃から言葉の発達に遅れが出ているケースが大半です。そのため、1歳6か月児健診や3歳児健診で発見される場合がよくあります。ただし、ASDの中もアスペルガー症候群の症状は気づかれにくいため、厚生労働省は質問紙によるスクリーニングを勧めています。

  • 1歳6か月児健診:M-CHAT
  • 3歳児健診:PARS

また、保育園や幼稚園に入園後の5歳児健診でも、発達障がいを発見できる大切なチャンスです。

小学校入学

ADHD(注意欠陥多動性障がい)や学習障がい(LD)は、本格的な集団生活や学習が始まる小学校に上がってから症状が確認できる場合が多く見られます。

不注意、多動性、衝動性といった特徴を持つADHDのこどもたちは、授業中に落ち着きがなく集中できない、そわそわしたり体を動かしたがるといった特性がはっきりしていきます。

ただし、とくに男の子の場合、3歳ぐらいまでは多動性が強いことが多いため、じっとしていられないからといってすぐにADHDを心配する必要はありません。家庭をはじめ集団生活をしている保育園や幼稚園での様子などを参考にして判断する必要があります。

学習障がい(LD)のサインは小学校2年生頃から現れ始めます。文字うまく書けない、音読が極端に苦手、簡単な計算でつまづいている、など、知的発達に遅れはないものの基礎的な学力に大きな困難を生じていることがポイントです。

まとめ:こどもの発達障がいが気になるときの相談先は?〈その1〉

1回目の今回は、発達障がいの種類別の特徴や、周囲が確認しやすい症状のサインについてまとめて紹介しました。

次の2回目の記事では、実際に発達障がいのサインを感じた場合、どこに相談すればいいのかを具体的に解説します。

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