発達障がいのこどもが増加している理由とは?(3)
前回まで2回にわたって、発達障がいのこどもが増加している話題や、発達障がいかどうかの診断、そしてグレーゾーンについて紹介してきました。
3回目の今回の記事では、発達障がいのあるこどもやグレーゾーンのこどもの特徴や接し方、福祉サービスなどの支援方法について簡単に触れていきます。
発達障がいやグレーゾーンのこどもの特徴
発達障がいのグレーゾーンとは、自閉症スペクトラム症(ASD)やADHD(注意欠如・多動症)などの発達障がいの診断基準は満たしていないものの、特性が多く日常生活や社会生活に著しい困難さを抱いている状態をいいます。
たとえば、小学校に上がる前の幼少期には「同じ年頃のお友だちと遊ぶのが苦手」といった対人関係や社会性の困難さが現れたり、「ものの並べ方ややり方にマイルールがある」といったこだわり行動の兆しが見える場合があります。
また、小中学生になると、授業中も集中して椅子に座れず教室を歩き回ったり、一方的にしゃべりつづけて相手に不快感を与えたり、学校のルールやグループの暗黙のルールが理解できなかったり、といった傾向が強まります。また、学習障がい(LD)のあるこどもは、読み書きや計算が苦手で、宿題ができない、授業についていけなくて成績が悪くなる、といった特徴が現れるようになります。
さらに、小学校高学年以降、高度なコミュニケーションスキルが求められるようになると、思ったことをそのままダイレクトに伝えてひんしゅくをかったり、友だちの輪に入れず孤立したり、その場の空気を読むのが苦手になったりしていきます。このほか、好きなことに熱中する一方で、苦手なことや興味のないことには手を着けなくなり、教科によって成績がバラバラになるこどももいます。
発達障がいやグレーゾーンのこどもの対する接し方
発達障がいのあるこどもやグレーゾーンのこどもには、どのように接すればいいのでしょうか。
こだわり行動が強い場合は、自分だけのマイルールがあったり、外出時に同じルートでなければかんしゃくを起こしたりすることが多く見受けられます。
気持ちの切り替えを促すため、前もってスケジュールを伝えておく、時間を伝えて熱中する時間を決めておく、といった工夫をしましょう。
また、コミュニケーションでつまづく場合には、会話の度に適切な言葉へと修正をする、イラストや絵などを活用してコミュニケーションでありがちなシーンに対するマナーや対応方法を学ぶ、といったアプローチが有効です。
発達障がいやグレーゾーンのこどもにおすすめの支援方法
発達障がいのあるこどもの日常生活でさまざまな困りごとを解消するため、施設に通ってトレーニングを受ける方法があります。
とくに、児童発達支援や放課後等デイサービス(放デイ)といった通所型の発達支援施設は、グレーゾーンでも医師の診断がなくても利用できる場合があるためおすすめです。
例えば、放課後等デイサービスでは、着替えやトイレといった自立に必要なスキルを身につける訓練や、社会生活に必要な社会技能を学ぶソーシャルスキルトレーニング(SST)、心身の発達に大切な運動療育など、施設によってさまざまなアプローチで発達支援をしているのでぜひ積極的に利用しましょう。
放課後等デイサービスを利用したい場合は、自治体に受給者証を申請して交付を受ける必要があります。医師の診断書がない場合でも、必要な書類を用意すれば申請できるので、市区町村の福祉窓口に確認してみましょう。なお、放課後等デイサービスでも利用相談も受け付けています。
まとめ:発達障がいのこどもが増加している理由とは?(3)
発達障がいのあるこどもは増加しています。それに合わせて、発達支援のサービスも進化しており、特別支援教育や通所型の発達支援施設も充実してきました。
こうした教育や福祉サービスは発達障がいの診断を受けているこどもはもちろん、グレーゾーンのこどもも利用できる場合があります。こどもの子育てで悩んでいる場合は、ぜひ利用を検討してみましょう。
例えば、吹田の放課後等デイサービス「こどもプラス大阪」でも、発達障がいやグレーゾーンのこどもに関する利用相談を受け付けています。ソーシャルスキルトレーニング(SST)や独自の運動プログラム「柳沢運動プログラム」などを組み合わせて発達支援を続けている放デイです。
吹田や高槻、茨木を中心に3教室を展開していますので、大阪で発達障がいのこどものサポートを考えている場合は、ぜひ一度お問い合わせください。
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