発達障がいのこどもは目つきが独特なのはなぜ?「目が合わない」理由も解説(1)
「発達障がいのこどもは目つきが独特ってほんと?」
「目が合わないのは発達障がいだから?」
発達障がいのあるこどもの中には、独特の目つきや顔つきをしていたり、親と触れ合っていても目が合わなかったりなど、視線や表情に特徴を持っていることがあります。
そのため、お子さんの目つきが気になる、視線が合わないことがある、といった場合、発達障がいかもしれないと心配な親御さんが少なくありません。
そこでこの記事では、2回に分けて発達障がいのこどもの目つきの特徴について紹介します。
発達障がいのあるこどもは、目つきや顔つき、表情をはじめコミュニケーションでどのような傾向があるのでしょうか。
発達障がいで知っておきたいポイントと合わせて解説しますので、ぜひご一読ください。
発達障がいが原因で目つきが独特な場合がある?
目つきや顔つきで発達障がいかどうかを判断することはできません。ただ、独特の目つきをするこどもの中に、発達障がいを持っている場合があります。
ただ、こどもの目つきに特徴が現れる原因は、主に次の5つが挙げられます。
視機能の異常
視覚過敏
発達障がいの特性
コミュニケーションスキルの不足
過度の緊張や不安
とくに、2番目の「視覚過敏」という点は、発達障がいと併存しやすい感覚過敏のひとつが原因なので、ぜひ確認しておきましょう。
では、ひとつずつ紹介します。
視機能の異常
生まれつき視覚に問題があり、独特の目つきをするケースです。
近視や遠視などの度数異常や弱視、斜視をはじめ、モノの奥行きや立体感の把握、動くモノを目で追う機能が苦手な場合があります。
また、他人の顔を認識しづらいこともあります。そのため、いつもと違う服装や髪型をしていると同じ人だとわからず、よく見分けようとしてキツい目つきになってしまうことも多く見受けられます。
視覚過敏
光を過度にまぶしく感じたり、色の刺激を不快に感じたり、視覚情報によって疲労感やイライラ感などが現れる状態のことです。視覚的な情報の感受性が強いと、室内の照明ですら強烈な光に感じたり、些細な変化でパニックになったりなど、強いストレスにより日常生活にさまざま支障をきたします。
そのため、目から入ってくる刺激を和らげようとして、目を細めたり、強く目を閉じたり、目つきに特徴が出ることがあります。
発達障がいの特性
発達障がいのうち自閉症スペクトラム症(ASD)のこどもによっては、視線が合いづらい特徴を持つ場合があります。また、こだわりの強さにより、自分が好きなことに対して過度に熱中するあまり、目をギラギラに輝かせて作業をすることも少なくありません。
ASDの赤ちゃんの頃から特性が現れやすいため、乳幼児で目が合わないと目つきを心配する親御さんがいます。
コミュニケーションスキルの不足
発達障がいのあるこどもは対人関係や社会性を身につけるのに困難さがあり、コミュニケーションスキルが伸びづらいため、立て板に水のような一方的な話し方になることがあります。
オウム返しや機械で再生しているような単調な話しぶりのこどもも少なくないので、そうした話し方のときに独特の目つきをすることがあるようです。
過度の緊張や不安
発達障がいのあるこどもは、急なスケジュール変更や突発的な出来事への対応、知らない場所や初対面の人に会うと過度な緊張状態は強い不安を感じることがあります。
一度、目の前の出来事に対して緊張や不安を感じると、不安が不安を呼んでますます感情のコントロールがしづらくなることもしばしばです。
そのため緊張や不安といったネガティブな気持ちを抱えた心が目つきに現れる場合があります。
まとめ:発達障がいのこどもは目つきが独特なのはなぜ?「目が合わない」理由も解説(1)
発達障がいのこどもは独特な目つきや目が合わないといった特徴が目立つことがあります。
そのため、親御さんによっては目つきを気にして改善できないか不安になっているケースも多く見受けられます。
では、自閉症スペクトラム症(ASD)をはじめ発達障がいで目つきが気になるこどもにどのような向き合い方をすればいいのでしょうか。
そこで次回の2回目の記事では、独特の目つきの原因に分けて発達障がいのこどものサポート方法を紹介します。
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