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2022-11-25

発達障がいのあるこどものエピソードまとめ|子育ての悩みをどう解決した?②不登校の間の家での過ごし方

発達障がいあるこどもさんで、学校が合わなくて不登校になるというエピソードを聞くことがあります。一日単位でお休みする場合もあれば、長期にわたって不登校が続いているケースもあるでしょう。

親としてどう接すればいいのか、また、発達障がいの特性によっては子どもさんひとりで留守番させるのは難しいケースも少なくありません。

そこで今回の記事では、発達障がいのある小学生をお持ちの親御さんが、不登校になったお子さんにどう対応していたのか、具体的なエピソードをご紹介します。

4人の小学生のエピソードからヒントを見つけよう

小学生Aくんのエピソード

ADHDのあるAくんは、先生との相性がきっかけで不登校気味になっていました。集団の中にいると落ち着かない、周りが気になった集中できない、といった悩みを抱えていました。

そこでAくんの家庭では、本人が不登校の間は家庭で、行ける日でも教室に入れなかったら保健室登校でいい、というゆるいルールを設けました。学校への悪いイメージを持たないように、放課後や土日でも学校が開放されている時間に行きたいときは、校庭で遊んだり、友だちとお話ししたりしてもいいよ、と伝えています。

Aくん本人は勉強が好きだったので、午前中をメインに学校と同じ進度で教科書や参考書を使いながら自学自習しています。わからないいところは親御さんや兄弟がサポートしたり、オンラインの家庭教師に質問したりして解決しているとのこと。

高学年になると、不登校の日数も減ってきました。それでも月に数回は学校を休みますが、本人は自宅で好きなことをしてストレス解消のため時間を過ごしています。

小学生Bさんのエピソード

小学校1年生の2学期から不登校になった自閉症スペクトラム障がい(ASD)のBさん。月の3分の2くらいをお休みにするようになりました。

まだ低学年で勉強が遅れることはあまり心配していませんでしたが、規則正しい生活は守らせたいのでお昼までは本人が好きなように時間を過ごさせました。午後になると放課後等デイサービスに行って、体操をしたり、基礎的な勉強をしたりして、メリハリのある一日になるように気をつけました。

放課後等デイサービスが生活のペースメーカーになってくれたのことがとても助かっています。放デイのお友だちと遊ぶことは大好きだったので、コミュニケーションを通して誰かと触れ合う、社会性を養うといった面でも心配する必要がありませんでした。

小学生Cさんのエピソード

朝が極端に弱く、小さい頃から体調を崩しやすかった自閉症スペクトラム障がい(ASD)のCさん。学校や勉強は嫌いではありませんでしたが、体力的についていけないことで悩んでいました。親御さんはまず学校に相談して、不登校の日が増えるかもしれないことを伝えると、保健室登校での対応や支援学級での通学も検討してもらえました。

Cさんが不登校になったのは小学校2年生だったため、親御さんが家庭で勉強を一緒にする、習い事や外出をして引きこもりを防ぐようにしていました。

不登校の時期は小学校を卒業する時期まで続きましたが、一番気をつけたことは家にひきこもらないこと、運動をすることです。じっと家にいて体を動かせないととくにこどもはストレスが発散できませんし、発育にも影響が出てきます。そこで、習い事や家族との外出にプラスして小学校3年生からは放課後等デイサービスの利用もスタートしました。Cさんはあまり人が多い場所は得意でなかったため、放デイを数カ所見学や体験を繰り返して、今のところに落ち着いています。

小学生Dくんのエピソード

発達障がいのグレーゾーンのDくん。小学校4年生の頃から学校が苦手になって、週の半分は学校に行けない状態です。家にいる日は、YouTubeや動画、ゲームをして無理のないように過ごします。

Dくんの不登校で大切にしているのは、生活のリズムをキープすること。勉強面は学校に行かなくても塾や家庭教師、オンラインのサービスなどである程度フォローが可能ですが、規則正しい生活をする、同じ年代のこども同士で触れ合って社会性を身につける、といった部分は意識して取り組まないと難しいからです。

しかし、親の不安が大きくなって無理に学校に行かせてしまっても、こどもの気持ちを無視して問題を余計にこじらせてしまうことになります。勉強は後でも取り戻せる、しかし成長に合わせて身につく体験やスキルは今しかない、といった意識で接していました。

まとめ:発達障がいのあるこどものエピソードまとめ|子育ての悩みをどう解決した?②不登校の間の家での過ごし方

4人のお子さんのエピソードを見てみると、どの家庭でもお子さんの気持ちに寄り添いながらベストな対応を手探りで考えていったプロセスがよくわかります。また、無理に学校に行かせるのではなく、家庭でゆっくりと過ごしながら、ずっと家に引きこもらないように親が外に連れ出したり、習い事や放課後等デイサービスのように学校や家庭以外の子どもの居場所を見つけているのがポイントです。

家での過ごし方もYouTubeや動画、ゲームを本人が好きなようにさせている一方で、生活のリズムを維持するために勉強やお手伝いの時間を設定することも大切といえるでしょう。

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