発達障害と聴覚過敏の関係を考える③
耳から信号を受け取った脳が過敏に音を認識してしまう聴覚過敏。
感覚過敏のひとつで、発達障害を抱えるお子さまの中には珍しくない特性です。
聴覚過敏を持っていると、日常生活でも音の洪水に囲まれているような感覚で過ごしているため、子どもたちは疲れ切ってしまいます。
そんな発達障害のお子さまは、周囲から誤解を受けている場合も少なくありません。
『発達障害と聴覚過敏の関係を考える』の3回目は、周囲の理解の大切さと聴覚過敏に対する工夫をご紹介します。
周囲に理解されづらい聴覚過敏
聴覚過敏は、「聞く」という本人の働きの問題なので、周囲の理解が得られにくいという問題があります。
たとえば、突然電話の鳴る音も、本人にとっては耳元でサイレンが鳴っているような大音量に聞こえているといった感覚のズレがあるためです。
したがって、たいていの人は気にならない音に過敏に反応するため、「我慢が足らない」「大げさすぎる」「頑張って慣れなさい」などと否定的に注意されるケースが大半です。
発達障害のうち、自閉症スペクトラム症でとくに聴覚過敏が起きやすいといわれています。
しかし、詳しい原因はまだわかっていません。
耳の機能そのものが原因のケース、脳の機能に原因があるケース、ストレスが要因で起きているケース、さまざまです。
工夫しながら生活をしていくコツ
聴覚過敏をもつ発達障害のお子さまが日常生活をうまく送るには、次のような工夫をするといいでしょう。
苦手な音や大きな音が起きたら、無理せず離れる
聴覚過敏について事前に学校と相談しておきましょう。
もし授業中に外で聞こえる救急車のサイレンや運動場からの話し声など、苦手な音を感じてその場にいるのがつらくなったら、一度教室を出る、しばらく保健室で過ごすなど、対処法を相談しておくのがおすすめです。
イヤーマフや耳栓などを使う
休憩中や電車の中などで、できるだけイヤーマフ(ヘッドホン型で耳全体を覆って防音するアイテム)や耳栓を使いましょう。
ノイズキャンセリングタイプのイヤホン(周囲の騒音をデジタル的に軽減しながら音楽を聞けるイヤホン)もおすすめです。
聴覚過敏とうまく付き合うコツをこどもプラス大阪で身につけよう
聴覚過敏は発達障害のお子さまにとってストレスの大きい問題です。
吹田の放課後等デイサービス・こどもプラス大阪の子どもたちの中にも、音に敏感な反応をしてしまうことが少なくありません。
発達支援の中で、聴覚を含めた感覚過敏に対する工夫を学んでいます。
聴覚過敏も一人ひとり特徴が異なります。
お子さまに合わせた療育を続けているこどもプラス大阪では、個人の特性にマッチするサポートが特色です。
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