吹田の放デイによる発達障害と睡眠との関係②
発達障害を抱えるお子さまの中には、睡眠に問題のあることが少なくありません。
寝付きが悪い、一度寝ても夜目が覚める、朝が起きられない、など睡眠障害があると、学校や休日など日中の生活に問題が起きやすくなります。
そこで前回に引き続いて、発達障害と睡眠について、どのような治療や予防法があるのかご紹介します。
発達障害と脳のメカニズム
発達障害のあるお子さまは、乳幼児の時期から睡眠障害が見られる場合が多くあります。
自閉症スペクトラム症の人の5割から8割程度で睡眠障害があるというデータもあるほどです。
発達外来には、なかなか寝ない、ベッドに行かずにずっと遊んでいる、やっと寝たと思ったら深夜に起きている、といった悩みを抱える父親、母親が多く相談にやって来ます。
中学生や高校生でアスペルガー症候群とわかってから、小さい頃のことを振り返ると睡眠障害があったとわかる場合も多いです。
発達障害のお子さまで睡眠に問題があるのは、脳の機能が生まれつき何らかの障害があるためと考えられています。
とくに睡眠は、セロトニンやアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を作る脳幹がコントロールしています。
脳幹の問題がある上に、太陽の光や成長ホルモン、体温などで一日のバイオリズムがうまく働かず、睡眠リズムもズレやすくなってしまう、というサイクルです。
生活習慣の見直しでできる予防法
現代の子どもたちは、生まれた頃からテレビやスマホなどの人工光に囲まれて生活しています。
とくにスマホの光は脳を覚醒させたり、睡眠を誘うメラトニン量を下げたり、寝付けない、夜途中で目が醒めるといった原因になるのです。
そこで、できるだけテレビやスマホの光を見続ける時間を減らすことが大切です。
スマホは生活に欠かせないツールとなっているだけに、シャットダウンすることはできません。
そこで、ながらスマホをやめる、時間を決めて使うなど、工夫してみましょう。
また、スマホ以外にも次のようなことを気をつけましょう。
・朝はカーテンを開けて日の光を浴びる
・朝ご飯を食べて体温を上げてバイオリズムにスイッチを入れる
・夜になったら早めに部屋を暗くして眠気を誘うようにする
・夕飯は早めに食べる
・お風呂に入って体温を上げる
こうした日常生活の習慣を見直すことで自然に睡眠リズムを整えていきましょう。
睡眠障害の治療
発達外来や睡眠外来では、睡眠障害で昼間の生活に支障をきたしている場合、薬物治療を中心に治療します。
メラトニンやラメルテオン、ゾルピデムをはじめ、自閉症で行動障害が見られる場合にリスペリドンやアリピプラゾール、ADHDにはアトモキセチンなども投与する場合があります。
一方で、発達障害のお子さまに多く見られる睡眠障害は、生活習慣を見直すことで予防や改善が期待できます。
日中の活動量を上げて、毎日適度な疲労感がある状態というのも睡眠には大切です。
吹田の放デイ・こどもプラス大阪で睡眠リズムを整える運動療育を
吹田の放課後等デイサービス・こどもプラス大阪では、発達障害のお子さまに運動遊びを中心に体を動かすプログラムを取り入れています。
遊びながら体を動かすと、体も頭も使って夜には眠気を誘うようになるでしょう。
睡眠障害には、医療機関の治療も必要な場合もあるでしょう。
その前に、まず日常生活の環境や運動などから変えていってみてはいかがでしょうか。
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