発達障がいのこどもで片付けが苦手な原因は?適切なサポート方法を知ろう その1
発達障がいを持つ子供たちにとって、片付けは日常生活でうまくこなせないケースが多い課題です。
部屋を整理したり、物を元にあった収納場所に戻したりすることは、発達障がいの特性のため大きな課題となるためです。
そこでここでは3回に分けて、なぜ発達障がいの子供たちは片付けが苦手なのか、その原因と共に、適切なサポート方法について紹介していきます。
発達障がいと片付けの関係性
発達障がいとは、生まれつき脳機能に偏りがある状態のことです。
自閉症スペクトラム障がい(ASD)、注意欠陥多動性障がい(ADHD)、発達遅延などが一般的な発達障がいの例です。
片付けがうまくできないといったことも、発達障がいの特徴の一つといえます。
片付けが苦手な原因
発達障がいのこどもたちが片付けが苦手な原因は次の通りです。
1.実行機能の欠如
発達障がいの子供たちには、計画を立てたり、タスクを始める能力である実行機能が十分に発達していないことがあります。
片付けには、物品を整理し、適切な場所に戻すための計画立てや実行力が必要だからです。
2.感覚統合の問題
一部の発達障がいの子供たちは、感覚統合の問題を抱えています。具体的には、触覚や視覚などに極端に反応する感覚過敏や、感覚鈍麻といった問題があり、物の触感や見た目に対して独特な感性を持っているからです。
そのため、片付けで物を触ったり整理したりすることが困難となることがあります。
3.集中力や柔軟さの欠如
発達障がいの子供たちは、注意力や柔軟さの点でも課題を抱えることがあります。
片付けには集中力が必要ですし、物をふさわしい場所に戻すためには柔軟な思考が求められます。
しかし、発達障がいの特性があると、こうしたスキルを持ちにくいことがあります。
発達障がいのこどもで片付けが苦手な原因は?適切なサポート方法を知ろう その1
1回目のこの記事では、発達障がいのこどもたちがなぜ片付けが難しいのか、について原因を掘り下げて紹介しました。
では、片付けをうまくできるよういなるには、どのようなサポート方法があるのでしょうか。次の記事で詳しく見ていきましょう。
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